お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

専門家 カップル

【恋愛相談バー】同棲の前に「結婚の話」をするべき?

高山真

都内某所にひっそりとたたずむ「マコトねえさんの恋愛相談バー」。ここには毎夜、“恋に悩める子羊”が来店し、店主であるマコトねえさんから「愛のカクテル」なるアドバイスをいただく。さぁ今宵はどんな子羊が来店するのかしら……?

 恋愛相談バー

■今宵のご相談

ご相談者:Keikoさん(28歳・会社員)

居住スタイル:1人暮らし
恋愛スタオル:能動的
結婚願望:1年以内に結婚したい

相手:

43歳・正社員/技術職(SE・プログラマー)
居住スタイル:1人暮らし

■出会いの経緯
友だちの紹介で、5回のデートののち付き合いました。その後、週末同棲のような形で私が金曜の夜に彼の家に行き、月曜朝に一緒に出勤しています。

■交際歴
6カ月~1年未満

■ご相談
現在付き合って9カ月の彼がいます。彼は今年で43歳になり、私とは15歳離れています。私は結婚を考えていますが、彼からはそのような素振りがありません。3カ月後に同棲をしようと話していますが、同棲するにあたって結婚の話を持ち出すべきでしょうか。ただ、結婚することが目的ではないので同棲をしてお互いをもっと知ってからのほうがいいでしょうか。また結婚後、私は子どもが欲しいと思っています。彼の年齢も考えるとやはり早いほうがいいと思うのですが、結婚もしていないのに子どもの話を持ち出すのは重いでしょうか?

■マコトねえさんからのアドバイス

●自分に嘘をつく必要はナシ。欲望を見極めれば、やることが見えてくるわ

自分自身のスペック説明で「1年以内に結婚したい」と書いているんだし、今度の同棲は、あなたにとっては「結婚を視野に入れたもの」になるんじゃない? 少なくとも「自分自身が、いまの彼と結婚したいかどうか、はっきり見極めるため」くらいの目的はあるはずよ。だから「結婚することが目的ではない」みたいな嘘はつかないほうがいいわね。

別に「嘘をつくのは悪いことよ」とあなたを責めているわけではないから誤解しないでね。「自分にとって大切なことで、自分に嘘をつくのは、先々自分を苦しめるだけじゃない?」ってことが言いたいの。

あなたにとって今回の同棲が、「彼の資質や自分の気持ちを見極めるための同棲」とか「結婚のための、お試し同棲」であっても、全然オッケーでしょ。自分が本当に欲しいものがあるとして、「でも、今回のことは別に関係ないし」なんて思う必要ないわよ。

アタシが気になった点が、もうひとつあるの。「結婚の話を持ち出すのは早いかも」とか「子どものことを持ち出すのは早いかも。もっとお互いのことを知ってからでも」とか考えるよりも、力を注がなきゃいけない部分があるんじゃないか、ってこと。この同棲が、あなたと彼にとって「ふたりで暮らすのって、想像してた以上に心地いいんだな」というものになることが、何より大切でしょ?

お互いを知ることは、もちろん大切よ。でもね、あなたも彼も「ひとり暮らしモード」で生きてきた同士。同棲をはじめたら、いままでの「何もかも自分のペースで暮らす」ことができなくなる。そのときに、必ずケンカは起こります。大きなものから小さなものまで、ね。そのときにぶつけあったお互いの不満を、「知らなかった部分が見えた」とカウントするのは、「ふたり暮らし」をするうえでの一番の危険ポイントよ。ふたりで暮らすのなら、「お互い、『ふたり暮らしモード』にしていくこと」を、まずは考えてみること。これが何より大切だと思うのよ。

●あなたと彼にとって「心地いい『シェア』の割合」って、どんな感じ?

うまくいく「ふたり暮らし」とは、どういうものか。これは、それぞれのカップルによって変わってくるものよね。例えば「家事とお金の分担」ひとつとっても、そう。「お金は彼が、家の中のことは彼女が」というのを「A案」、「お金は半々、家の中も半々」というのを「B案」としましょうか。A案スタイルでうまくいくカップルもいるだろうし、B案のほうがうまく回るカップルもいる。そして忘れちゃいけないことは、「A案とB案の間にも、たくさんの案があることを見逃さないこと」だと思うの。「8:2」とか「6:4」のバランスがうまくいくカップルだって、たくさんいるわけだし。

彼と、「自分たちには、どんな生活のバランスが一番しっくりくるだろう」ということを話し合って、ある程度の意見の一致を確認するのは、とても大切なことだと思うわよ。ほかのカップルの「お金と家事のバランス」は、あくまでもほかのカップルにとっての「正解」でしかないの。あなたと彼の間の「正解」を探すこと、これを意識してね。

で、もうひとつ。「正解を決めても、必ずしもその通りに事が運ばないことだってある」ということを、あらかじめ頭に入れておいてほしいの。そのときに、何より大切なのは「ためこまないこと」。ため込んだら、冷静に話せることも話せなくなってしまうものよ。お掃除を例に挙げるとわかりやすいと思うのだけれど、「手の施しようがないくらいに汚れてしまったゴミ屋敷」って、もう「どこから掃除していいのかすら、わからない」でしょ? 初期段階であれば、ちょっとしたゴミ捨てやちょっとしたコロコロクリーナーで対処できていたはずなのにね。でもねえ、意外と人間関係って、「最終段階」までいっちゃうことが多いのよ。特に、「不満をためこみがちな人」「抱えた不満を表明するとき、必ず怒りがセットになってしまう人」「自分が抱えた不満を相手が察してくれないと、不機嫌になっていく人」にとっては。

不満のぶつけ合いになるまで我慢するのではなく、「お互い、もっとよくなるはずだから」という希望をベースにした話し合いが、いかに大切か。このことを、彼と共有できるかどうか。まずはそこにかかってくるはずよ。

●大切なのは「結果」よりも「意志」。そして「ありがとう」のルール作り

「何もかもちがう環境で生きてきた人間だからこそ、はじめから100%しっくりくることは、ありえない」とわかったら、今度は、次のことを頭に入れておいてほしいの。これは『恋愛がらみ。』というアタシの本でも書いたことだけど、アタシ的には本当に大切なことだから、ここでも繰り返すわね。

「相手がどれだけできたか、できているか」という「結果」より、「相手がどれだけやろうとしたか、やろうとしているか」という「意志」のほうを重視すること。

完璧な人間なんてこの世にはいないんだから、お互い「できなかったこと・できないこと」はあるの。それをお互いに責め続ける人生なんて、不毛でしょ。お互い仕事なり家事なりをやったうえで、食事や睡眠にも時間を割いているんだし、あとはせいぜい「やれたこと・やろうとしたこと」を認め合うだけで、24時間なんて埋まっちゃう――。そのくらいの気持ちでいたほうが、精神衛生上はるかにいいと思うわ。

その精神状態にもっていくために、「お互いがしたことに対して、気づいたら『ありがとう』と言い合う」くらいのルールは作ってもいいかもね。お互いがお互いのことを認めている状態……。それを日々実感できることが「ふたり暮らしって、いいな」と思う最大のポイントだとアタシは考えているから。そんな日々が続いたら、結婚の件も子どもの件も、もっと現実的に話し合いができるはず。それがベストなんじゃない? お幸せにね!

■愛のカクテル

お互いを責め合うのは「不毛なふたり暮らし」ね。
視点を変えて、お互いに認め合う「すてきなふたり暮らし」にしましょう!

■おすすめメニュー

このご相談&回答が“刺さった”方々へ――。ちょっと年上のアタシから、同世代のお友達からは仕入れられない、懐かしくてすてきな歌や映画をご紹介。“キュンキュン”や“イケイケ”をチャージして、日々をもっと彩っちゃいましょう♡ って誰よ、「ちょっと年上? すごく年上の間違いでしょ」とか言ったのは? うふふ。

★マンガ
『喰う寝るふたり 住むふたり』(日暮キノコ:著/徳間書店:発売)
『ハチミツとクローバー』(羽海野チカ:著/集英社:発売)

どちらもマンガ。『喰う寝る~~』は、全5巻の作品。男女両方の視点から「同棲生活」を描いた作品って、実はあまりないのよね。そんな、数少ない一作。そして「ハチクロ」は言わずと知れた名作だけど、最終巻である10巻に収録された短編『空の小鳥』が、同棲生活で起こる男女の「感情の違い」を精密に描いているわ。まだ読んでいないのなら、ぜひ読んでみていただきたいわね(できれば、彼にも)。「爆発する前に、話し合う」ことの大切さも感じ取れると思うわよ。

★お店の人気メニュー★

恋愛がらみ。: 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ

『恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館/1404円)

女性ファッション誌「Oggi」(小学館)で、10年にわたり読者のさまざまなお悩みを鮮やかに解決してきた高山さんの大人気連載が、「恋愛」に特化したものを書籍化。相談者だけでなく、本を読むすべての女子に“刺さる”名言・金言が満載の、超新感覚の幸福論です。目からウロコのものの見方や考え方、男子がなかなか教えてくれない「男ゴコロ」の詳細な解説、すぐにでも実践できそうなかけひきテク、そして、女子たちのハートに寄り添い、背中をやさしく押してくれる愛情……。人気コラムニストのジェーン・スーさんも「知的ゲイは悩める女の共有財産」と絶賛する1冊です。

(文/高山真 イラスト/あべさん)

次回の「マコトねえさんの恋愛相談バー」は、6/2(木)更新予定です。お楽しみに! ※毎週木曜更新

>>>「マコトねえさんの恋愛相談バー」バックナンバーはコチラから

お役立ち情報[PR]