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【愛の作法】自分が最低限してほしい“愛情表現”を知りましょう

川崎貴子

朝井麻由美

せっかくお付き合いをするのなら、短命恋愛ではなく長続きする関係を築きたいものですよね。では、今付き合っている彼との関係をよくしていくには? 女性の裏と表を知り尽くし、これまで1万人以上の女性をフォローしてきた、「女のプロ」の異名をとる川崎貴子さんが、世の女性のお悩みを一刀両断!

恋愛は、はじめるよりも続けるほうが難しいとはよく言ったもの。彼氏ができるまで以上に、彼氏ができてからのほうが悩みは尽きないかもしれません。そこで、彼と付き合っていくうちに出てくるお悩みの中から、多くの女性が経験するテーマをピックアップ。第5回目は、「交際前の彼のほうがやさしかった」というお悩み。付き合う前と後で、彼からの愛情表現に差があると、もう私のことなんて好きじゃないのかも……と思ってしまいますよね。婚活アドバイザーとしてあらゆるメディアに引っ張りだこの川崎貴子さんが、ズバッと回答します!

■彼にしてもらって当たり前! の“お客様気分”になってない?

しょっぱなから夢を壊すようなことを言って申し訳ありませんが、大抵の男性は「付き合う前のほうがやさしい」です。好きな女性を手に入れたいと思っているときの男の人は、何だって言うし、何だってやります。ですから、その状態が当たり前だと思ってはいけません。

そしてもうひとつ、ぜひとも意識改革をしてほしいことがあります。それは、“お客様気分”でいるべからず、ということです。愛情表現を受けて当たり前、サービスを受けて当たり前、と思っていると、彼もしんどいし、自分自身もしんどい。結果、短命な恋愛になりやすいのです。付き合う前は座るときに椅子を引いてくれたのに、とか、付き合う前は「かわいい」とたくさん言ってくれたのに、と、高級ホテルばりのサービスが日常だと思っていると、普通のホテルに泊まれなくなってしまいます。温泉旅館の日もあれば、ビジネスホテルの日もある。ときには自分がサービスをするホテルマンになることもあるかもしれません。そうやって、恋愛のさまざまなシーンをひとつひとつ一緒に楽しむのが、長期的な恋愛に不可欠なことなのです。

■あなたの求めている愛情表現は、絶対に必要?

とはいえ、彼からの愛情表現が減ってしまったら、寂しいし、不安にもなりますよね。そこで、モヤモヤした気持ちをいったん端へ置いて、彼が「以前はしてくれて、今はしてくれなくなったこと」を、具体的に考えてみましょう。5個、10個、15個……とたくさん出てくるようでしたら、紙に書きだしてみてもかまいません。その中で、自分が恋愛をする上で、マストな項目はいくつあるでしょうか?

毎日「かわいい」と言ってくれなくてもいいけど、デート中に携帯ばかり見るのは嫌、など、自分にとって必要な「愛情表現」の輪郭が見えてくるはず。

こうして、自己分析ができたら、彼に最低限ここまではやってほしい、ということだけを伝えましょう。漠然と「愛情表現がなくなった!」とひとりでモヤモヤしているよりも、ずっと楽になります。それに、彼からしたら、付き合う前のリップサービスや行動というのは、あの手この手で乱れ打ちをしていたわけです。どの言葉が、どの行動が、彼女の琴線に触れたのかなんて、言わなければ永遠にわかりゃしないのです。

■正直に伝えるほうが、長期スパンで見ればお得です

「でも、彼には私が言わなくても自分から愛情表現をしてほしいんです」――もしかして、今、こう思いませんでしたか?

それもわかります。自発的にやってくれること自体が“愛情表現”でもありますからね。ただ、事実として、彼は今自発的にやってくれていません。今日、自発的にしてくれていないのならば、明日も明後日も同じことです。だったら、早く伝えてしまったほうが、お互いのことを知れて、気持ちよくコミュニケーションを取れるようになって、長期スパンで見たらお得ですよ!

男性は言わなきゃわかりません。

アドリブも弱いし、女心なんてよく解ってもいません。

ただ、仕組化するとそれを律儀に遂行するようになりますから、女のほうが絵を書いて、ちゃんと渡せばいいのです。そして、お礼の言葉は忘れずに。こちらから愛情を示すことでも、自分にとって心地いい愛情表現は何かを一つひとつ伝えていきましょうね。

<「彼からの愛情表現がほしい」女性への愛の作法>

(1)サービスを受けて当たり前はNG

高級ホテル並みのサービスを求め続けていては、彼も自分もつらくなります。「されて当たり前」の感覚になっていないか、今一度振り返ってみて。

(2)自分が絶対にほしい愛情表現が何かを自己分析

愛情表現と言ってもいろいろあります。自分が恋愛において絶対にしてほしいことは何でしょうか? ほしい愛情表現、なくても平気な愛情表現、自分にとって重要なことを具体的に考えてみましょう。

(3)長い目で見て幸せなのは、「してほしいことは伝えること」

言わなくても気づいてほしい、と思ってひとりでモヤモヤしていても、解決はしません。気づいてもらえないなら、方法はひとつ。伝えることです。

監修:川崎貴子(かわさき・たかこ
人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。婚活アドバイザー。女性誌での連載、執筆多数。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)ほか著書多数。

★次回の更新は、4月22日(金)です。お楽しみに!

(取材・文/朝井麻由美 イラスト/藤本けいこ)

※この記事は2016年04月15日に公開されたものです

川崎貴子

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

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朝井麻由美

ライター・編集者。著書に『「ぼっち」の歩き方』、『ひとりっ子の頭ん中』。
Twitter:@moyomoyomoyo

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