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【栄養学講座】第3回:日本女性のほとんどが“隠れ貧血”!?  妊娠前に改善しておくべき理由とは?

細川モモ

貧血女子は、食後のコーヒー・紅茶はタブー!?

いつか自分の赤ちゃんを抱っこしたいと思っている女性には、ぜひ、貧血対策をしっかり行ってほしいと思います。とくに、働く女性は就業時間が長引くほど鉄分の摂取量が低下することがわかっていますので、1日10時間以上働く人は要注意です。

鉄分摂取を意識する上で、意識したいのは鉄分の種類です。鉄分には、ほうれん草などの植物性食材に含まれる“非ヘム鉄”と、肉や魚といった動物性食材に含まれる“ヘム鉄”の2種類あります。吸収率がすぐれているのは断然、ヘム鉄です。さらに、大きな特性として非ヘム鉄はコーヒー、紅茶、緑茶、各種ダイエット茶に含まれるタンニンによって吸収が阻害されてしまいます。病院食で飲み物として出す際、カフェインと鉄分の吸収を妨げるタンニンが少ないことから、ほうじ茶が出されることが一般的です。カフェインは患者の病態や薬との相性がありますし、とくに高齢者は貧血リスクが高いので、介護施設でもほうじ茶が一般的です。

貧血女子は温かい飲み物ならほうじ茶、冷たい飲み物なら麦茶と覚えておきましょう。ヘム鉄でしたらタンニンの影響は受けませんので、焼肉と烏龍茶やお寿司と緑茶といった組み合わせはとくに問題ありません。

1点だけ、ひじきは最新の栄養改定により、鉄分をそれほど含んでいないことが明らかになりましたので(昔、ひじきを煮ていた鉄鍋に鉄分が多かったことが原因)、貧血を改善するためにはひじきやほうれん草より、赤身の肉や魚を意識して食べることをオススメします。

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