冬は“ほてり冷え”に注意! 医師に聞く「4つの冷えタイプとその対策」
<どれに当てはまる? 4つの冷えタイプ>
体にさまざまな不調をもたらす「冷え」ですが、軽度~重度のものまで、冷えは大きく4つのタイプにわけられるそう。それぞれの症状について、症状の軽いものから順に教えてもらいました。
(1)末端冷え
末端冷えは、手先・足先などの、体の末端が特に冷えている状態のこと。ただ、血液を必要とする部分を守るために、相対的に手足の血流を減らしている状態なので、体が正常に働いている証拠ともいえます。
(2)下半身冷え
下半身冷えは、下半身が特に冷えている状態のこと。下半身は心臓から遠く、重力がかかっているぶん、血液の流れが悪くなりがち。こちらも末端冷えと同様に、血流を相対的に減らしている状態なので、体が正常に働いている証拠といえます。
(3)ほてり冷え
顔は熱くほてっているのに、体の末端が冷えている状態のこと。室内外の温度差がある冬に多い症状です。体の冷えを改善しようとする働きに歯止めが利かず、血液を上へ上へと押しやるため、顔だけが熱くほてり、体の末端が冷えてしまうことに。自律神経が狂って体温を調節できなくなっている証拠です。
(4)全身冷え
全身冷えは、体全体が冷えている状態のこと。ほてり冷えが進行すると全身冷えになります。頭部に血液が集中するため、血圧の高い人は特に注意が必要になります。