お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

モノを減らすと心は潤う! やましたひでこのカンタン生活 vol.4「本棚(本・書類)編」

やましたひでこ

断捨離のやましたひでこさんに少ないモノで豊かに暮らすコツを教わる連載もいよいよ4回目。最終回となる今回は、ついためこみがちな「本棚(本・書類)編」です。気がつくと本やマンガが増えていく、いつのものだかわからない説明書が引き出しの中にどっさり……。こんな状況から脱出するには? まずは、基本のおさらいから。

少ないモノで豊かに暮らす“オキテ”

・ゆとりある空間をつくる

“断捨離”は、収納テクでも片づけテクでもなく、“空間の創造”。見えている場所に限らず、暮らしやすいゆとりある空間をつくろうとすること。

・その都度始末

「あとでやる」は禁句。モノは要らないと思ったらその都度始末。掃除も汚れを溜め込む前にその都度する。そうすれば“大掃除”などのイベントは不要。

・7-5-1の法則

空間に対して、見えない収納の中身は7割まで、見せる収納の中身は5割まで、見えるところのモノは1割まで。空間をすべてモノで埋めず、必ずゆとりをつくる。

つづいて、本棚(本・書類)のオキテです。

少ないモノで豊かに暮らす“オキテ”~本棚(本・書類)編~

・徹底的に読んで汚れた本だけ残す

汚れた本=何度も読み込んでいる本は残す。「いつかまた読むかも」という本や、買ってからしばらく経つのに「まだ読めていない」本は手放す。

・書類は入り口で断つ

書類は油断するとたまる一方なので、そのつど方式で、入り口でどんどん捨てる。取扱説明書や保証書なども、躊躇なく捨てる。

・手紙・名刺も捨てる

年賀状や手紙は、読んだら捨てる。文面を読んで気持ちを受け取ったら役目はおしまい。名刺も、「ただ名刺交換しただけ」という人のものは処分。

本や書類は、かなりの高頻度で手元にやってくるもの。その分油断をするとすぐにたまってしまうので、なるべく入り口で処分するようにしましょう。

まず、取扱説明書や保証書などの書類は、「いざというときのために」とは考えず、どんどん捨てること。しまっておいても使わないことのほうが多いし、すでにそのモノ自体がないのに、取扱説明書や保証書だけ残り続ける……なんてことになりがち。家電の使い方などたいていのことはインターネットで検索すれば解決しますし、思い切って捨てましょう。

手紙や名刺は相手が見える分、処分しづらいものですが、これも入り口で処分しましょう。手紙は読んで相手の気持ちを受け取ったら役目はおしまい。名刺は連絡先などをデータ管理すれば、役目はおしまいです。

最後に、本だけは買ってから読むまでに時間がかかるので、入り口で処分できないものです。なので、“入り口で”とはいきませんが、定期的にそのつど処分をしましょう。一度読んで満足した本は、処分。また、買ってからしばらく経ったのに読み終わっていない本も、処分。「いつか読む」と思っても、大抵その“いつか”は来ないものです。もし“いつか”が来たら、そのときまた買えばいい。読みきれない本は、今の自分には必要ないものなので、処分しましょう。代わりに、何度も読んで汚れた、自分にとって大切な本はとっておいても◎。すると、自分にとって大切な本だけが詰まった素敵な本棚のできあがりです。

さて、全4回にわたって少ないモノで豊かに暮らす方法をご紹介してきました。断捨離というのは、とにかくなんでもかんでも捨てればいいということではありません。自分にとって必要のないモノを手放せば、モノの扱いにかかっていた空間・時間・手間がなくなり、余裕ができる。物理的な余裕は、心の余裕にもつながります。自分のお気に入りのものだけに囲まれて暮らすというのは、本当にいいものです。みなさんも、モノを減らして、心に潤いのある生活をしてみませんか?

(撮影:佐藤克秋)

※この記事は2016年01月28日に公開されたものです

やましたひでこ

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。処女作『断捨離』(マガジンハウス)は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』(いずれもマガジンハウス)の断捨離3部作や、著作・監修を含めたシリーズ関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

断捨離公式サイト:https://yamashitahideko.com/

この著者の記事一覧 

SHARE