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【働き方ラボ Part1】情報共有でパパママ社員を支援! ヤフーの「育児休業者座談会」

女性と仕事との関わりは十人十色。私らしい働き方、私らしい生き方を模索するイマドキ女性たちに、識者の見解や企業の取り組みを通して、女性を取り巻く社会環境を読み解きます。

結婚・出産後も企業で働き続ける女性が増えている現代において、育休復帰後の社員をどのように迎え入れるかは企業が抱える課題の一つでもある。約5500人の社員を抱えるIT企業大手のヤフーでは、育休中の社員が、育休経験者に今後のキャリアなどについて相談できる「育児休業者座談会」を開催した。目的は、「育児に関する不安の解消」や「子育てと仕事の両立」「今後のキャリア」などについて情報を共有し、考える機会を持つこと。これまでママ社員のみの開催は何度か行われてきたが、男性も対象となったのは初めて。パパママ社員たちが参加した座談会の様子を取材した。

ヤフーの「育児休業者座談会」参加社員のみなさん

ヤフーでは、社員のうち約3割にあたる1728 人が子どもを持つ「パパママ社員」。産休育休、および時短時差勤務者は増え続けており、2014年は343人 が制度を利用した。このうち男性は36人だったという。育児休業からの復職率は約95%。

このほかの育児支援施策としては、子どもが小学校卒業まで時短勤務を利用できること、子どもの看護休暇を法定以上取得できることなどがある。

制度だけでなくソフト面でも後押しする姿勢があり、結婚・出産後も働く先輩社員の話を聞く「Yahoo!ウーマンプロジェクト(キャリアセミナー)」、社員同士でのコミュニケーションを促す「パパママサポーター制度」「パパママカフェ」などを行っている。

積極的に交流をする社員たち

育児休業者座談会もこの一環。不安や悩みを感じやすい休職中や復職後のフォローとなることを目的としている。

座談会ではまず、人事担当で自身も2児の母である本間理恵子さんから、4月復職までの流れについての説明が行われた。11月から3月まで、会社・自治体・保育園に対してどのような手続きやアプローチを行うか。たとえば、11月から12月にかけては、保育園への見学、自治体に対して認可保育園の申し込み、会社に対しては、認可保育園申し込みの際に必要な就労(勤務)証明作成依頼を行う……といった具合。作成依頼は「メールでご依頼いただければ、1週間ほどでご自宅へお送りします」と資料に書き込まれている。

産休・育休前後は慣れない手続きに戸惑うパパママも多い。円滑に申し込みを行い、制度を利用するためには、こういった社員に対するわかりやすい説明も必要なのかもしれない。

(続きを見る)育休取得のヤフー男性社員が語る「断然取るべき理由」

(小川たまか/プレスラボ)

※この記事は2015年12月11日に公開されたものです

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