歯磨きのプロに聞く「歯ブラシの選び方」
歯磨きに欠かせないアイテムといえば、ズバリ「歯ブラシ」! ドラッグストアへ行くと、棚一面にずらりと並んでいることも多いですが……あなたはどんな点を重視して、マイ歯ブラシを選んでいますか? みんなが好む種類や硬さについて、まずは働く女性のみなさんにアンケート。それを踏まえて、現役歯科衛生士の川合沙知さんに選び方を教えてもらいました。
働く女性の歯ブラシの選び方
まずは、働く女性がも歯ブラシ選びの際、もっとも重視する点を聞いてみました。
Q.歯ブラシは何を最も重視して選んでいますか?
第1位「毛の硬さ」……30.4%
第2位「値段」……29.3%
第3位「ヘッドの大きさ」……23.0%
第4位「毛の太さ」……6.3%
第5位「ブランド」……4.2%
第6位「デザイン」……3.7%
第7位「グリップの形」……1.6%
※8位以下省略
働く女子たちが重視しがちなのは「毛の硬さ」、「値段」、「ヘッドの大きさ」であることがわかりました。それぞれを選んだ理由も教えていただきましょう。
●第1位「毛の硬さ」
・「歯茎を傷めないようにするため」(31歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「毛が柔らかすぎると歯垢があまり落ちる気がしないから」(32歳/建設・土木/事務系専門職)
歯ブラシといえば、毛の硬さで使用感にもかなり違いが出るものです。「硬い」や「やわらかい」などの表示があることがほとんどですが、メーカーごとに違いもあります。いろいろ試して、最適な一本を見つけるのがいいのでしょうか。
●第2位「値段」
・「高すぎると買うのをためらうので」(29歳/医療・福祉/専門職)
・「使い捨てだから安いものでいい」(33歳/医療・福祉/専門職)
性能面でも衛生面でも、歯磨きは定期的に交換するのがベストです。あまりに高いものだと、つい「もう少し使えるかも!?」と、欲が出てしまいそう……!? お手頃価格だからこそ、遠慮なく交換できますよね。
●第3位「ヘッドの大きさ」
・「ヘッドが大きすぎると奥歯が磨けないから」(32歳/建設・土木/事務系専門職)
・「大きいとすみっこまで届かないので小さいのがいいから」(25歳/小売店/クリエイティブ職)
見逃しがちですが、こんな点も大切なポイント。ヘッドが大きすぎると、奥歯の奥までブラシが届かないこともあります。特に顎が小さい女子は要注意ですよ。
働く女性の好きな「毛の硬さ」
では次に、ランキング第1位となった「毛の硬さ」について、好みの硬さを教えてもらいましょう。
第1位「やわらかめ」……52.4%
第2位「硬め」……39.3%
第3位「かなりやわらかめ」……6.3%
第4位「かなり硬め」……2.1%
半数以上の女子に支持されたのが、「やわらかめ」の毛の歯ブラシでした。とはいえ「やわらかめ」にも「硬め」にも、いいところがあるもの。どうやって選べばいいのでしょう。
歯科衛生士に聞く! 歯ブラシの選び方のコツ
歯科衛生士の川合さんに歯ブラシの選び方のポイントについて聞いてみました。
●毛の硬さ
川合さん「歯が健康な20~30代の若い方の場合、『ふつう』の硬さが一番オススメです。『硬め』は歯を削ってしまったり、歯茎を傷める心配があります。『やわらかめ』は汚れを落とす効果がやはり薄れてしまいますし、毛先が開きやすいのも難点。逆に力を入れやすいので、ゴシゴシ磨きすぎてしまう人もいます」
●ヘッドの大きさ
川合さん「女性は男性に比べ口が小さめなので、コンパクトサイズがオススメです。奥歯まで届きやすくなり、磨き残しが減るはずです」
●毛の形状
川合さん「若く健康的な歯と歯茎の人は、汚れが落ちやすいので円柱状の毛の形がオススメです。歯周病だったり、歯茎が弱っている人は、隙間に届きやすい円錐状の毛の形を選ぶといいでしょう」
●歯ブラシの値段
川合さん「上記を踏まえて選んだら、値段は安くても問題ありません。値段が高ければいいというものでもなく、大事なことは自分の歯と歯茎に合っているか? です。高い歯ブラシを使っても、上手に磨くことができないなら意味はありません。上手に磨けることが何よりも一番重要です」
まとめ
自分に合った歯ブラシ選びは、オーラルケアの大前提です。ドラッグストアに陳列された歯ブラシの種類の多さにげんなりしてしまうかもしれませんが、川合さんの教えてくれた選び方のコツを参考に、ぜひマイベスト歯ブラシを見つけて下さいね。
(マイナビウーマン編集部)
※画像は本文と関係ありません
※『マイナビウーマン』にて2015年11月にWebアンケート。有効回答数191件(22歳~34歳の働く女性)
※この記事は2015年11月23日に公開されたものです