ぽっこりおなかを撃退してくれるって本当? アサイーの次は「アロニア」がくる!
ブルーベリーの仲間である果物「アロニア」。昨年大きなブームとなったスーパーフルーツ「アサイー」よりも抗酸化力が高いといわれ、今話題となっています。一部では、ベリー系のなかで最強との呼び声も! 美のスペシャリスト叶姉妹が、「ハリウッドセレブも夢中」とブログで紹介するなど、日本の芸能界でも今後人気が広まっていきそうな予感です。これからますます視線を集めそうなスーパーフルーツ「アロニア」について、野菜ソムリエの岩崎さんにお話を伺いました。
アロニアってどんな果物?
アロニアは、黒色の果実が目立つベリー系バラ科の小果樹。花がナナカマドに似ていることから、ロシアでは「黒い実のナナカマド」と呼ばれており、テレビでは「ブラックチョークベリー」という名で紹介されることもあります。強い耐寒性から、主に北アメリカやロシアで栽培されており、日本では1976年にロシアから種子が導入され、栽培が開始されました。
もともとその強い抗酸化力から話題になっていたアロニア。最近ダイエットに効く成分が新たに発見されたことで、その注目度がさらにあがったようです。これまで国内では北海道や岩手、長野、新潟などで栽培されてきたのが、昨今のブームから北海道では苗木不足になってしまったのだとか。
アロニアのヒミツは、抜群の抗酸化力!
アロニアの大きな特徴は、強い抗酸化作用をもつ「ポリフェノール」の豊富な含有量。体をサビさせる活性酸素をおさえ、細胞の老化を防止してくれることで、シワやたるみから肌を守ってくれます。さらに、メラニン色素の発生を抑制し、シミ・ソバカスを撃退してくれる働きも。女性のつきない悩みである、肌トラブルの強い味方なんです。
また、ポリフェノールの中でも特に「アントシアニン」については、ブルーベリーの2~3倍近い量を持っているとされるアロニア。
「アントシアニンは、美肌効果や眼精疲労の緩和などにより、広く知られている青紫の天然色素です。加えて、脂肪の合成や蓄積をおさえ、メタボリックシンドロームを予防することでも注目を集めました。ほうれん草やブロッコリーなど、緑黄色野菜に多く含まれるルテインと一緒に取ることで、より高い効力をのぞめます。アロニアだけに頼るのではなく、バランスを考えた食材の組み合わせにも、気を配ることが大事です」(岩崎さん)
ダイエットの強い味方! アロニアパワーを手に入れよう
岩崎さんいわく、アロニアに含まれるカロテノイドが、脂肪の分解を促進させる力を持っている事実が最近発見されたとのこと。血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、体内に無駄な脂肪がつくのを防いでくれるのだとか。一時的なダイエットではなく、痩せ体質へとみちびいてくれるので、長期的なスリムアップがのぞめるそう。
また、一度身に付くと落ちにくいおなか周りのお肉も、皮下脂肪に強く働きかけてくれるアロニアなら、効き目が表れやすいよう。ネット上でも 「飲んでいるだけなのにお腹の贅肉が減ってきた」「体重をキープできている」「ボディラインがすっきりした」といった意見が多く見られます。運動量や筋肉量の減少、ホルモンバランスの変化で気づけば太りやすく痩せにくい体になっていた……なんて方も、アロニアの効果によろこびの声をあげているようです。
どうやって食べればいいの?
ポリフェノール成分の豊富なアロニア。そのまま食べようとすると、渋味と苦味を感じることもあるそう。
「生食で必要量を摂ろうとすると、量やシーズンなどの制限があります。手軽なサプリメントやジュースでの摂取がおすすめです」(岩崎さん)
北海道に本店を持つ壺屋総本店では、ジャムやゼリーに加工したものを販売しているそうです。
アロニアを使用したフルーツバーも発見。砂糖やはちみつを使わず、オーガニックのフルーツとナッツだけで作ったヘルシーなスナックです。保存料や着色料不使用に加え、グルテンフリーがうれしいポイント。食べやすいバータイプなので、時間と場所を選ばず楽しめます。
さまざまな能力において高い数値を持つことから、東欧では「メディカルフルーツ」とも呼ばれているアロニア。化粧品でも有名なオルビスからも、サプリメントやドリンクとして販売されるなど、今後ますます身近な存在になってきそうです。この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。
(さとうまほ/Pistachio)
※この記事は2015年09月03日に公開されたものです