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職場でセクハラやパワハラに遭ったら、何割の男性社員が助けてくれる?

ファナティック

仕事中にセクハラやパワハラを受けて、うまく流せなくて苦しい思いをしたことのある女性は多いでしょう。変に突っぱねてしまって仕事に影響が出ても嫌だし、かと言ってヘラヘラ笑っていられるほど内心の怒りは小さくないもの。そんなとき、まわりの男性社員が助けてくれたらどんなにうれしいことか……。今回は、そんな場面に出くわした男性社員が助けてくれるのかどうか、本心をアンケート調査してみました。

Q.パワハラやセクハラを受けて困っている女性社員がいたら、あなたは助けられますか?
「はい」42.2%
「いいえ」57.8%

半数に近い男性が、パワハラやセクハラを受けている女性を助けようと思っているようです。でももう半分は男性は知らん顔を決め込んでいることもわかってしまいました。それぞれどんなことを感じているのか、詳しく聞いてみましょう。

<「はい」派の意見>

助けるのが当然!

・「カッコよく助けたい」(37歳/機械・精密機器/販売職・サービス系)

・「見過ごしていたら自分も嫌な気分になりそうなので」(33歳/機械・精密機器/技術職)

・「そこは勇気を出して言えるかが男の分かれ道である。しょせんそんな会社をクビになっても、ほかにいい会社に転職すれば問題ない」(28歳/情報・IT/技術職)

・「困っている人を見殺しにはできない」(32歳/医療・福祉/専門職)

なんとも頼もしい男性もいるものですね、うれしい限りです。本当にできるかどうかはわからなくても、「助けたい」と思ってくれていれば、女性から助けを求めることもできますよね。できればほんの少しだけ、本当に助けてくれるように一歩を踏み出してほしいところです。

どこまでできるかわからないけど相談には乗る

・「まず女性社員に大丈夫か聞く」(34歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・「相談に乗るし、困っている人をほっておけないから」(31歳/運輸・倉庫/技術職)

・「状況にもよりますが、助けたいとは思います」(31歳/金融・証券/専門職)

・「自分に被害が及ばないように、最大限のことはする」(29歳/食品・飲料/営業職)

・「お互いさまだと思うから」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

一番現実的なのはこのラインかもしれません。その場で割って入ってくることが難しいことはわかっていますので、後で二人のときなどに声をかけてくれると気持ちが救われるのです。女性だって、ハラスメントをうまく受け流して、仕事にも集中したいと思っています。そのためにどうすればいいのか、いいアドバイスがあれば聞きたいものですね。

<「いいえ」派の意見>

自分に何か害が及ぶのが怖い

・「自分に火の粉が降り注いできたらやっかいだから」(27歳/通信/技術職)

・「自分の立場が危ぶまれそうだから」(28歳/小売店/販売職・サービス系)

・「やっているのが立場が上の人だったら、意見することができないと思うから」(27歳/情報・IT/技術職)

女性も、自分ではない別の女性がセクハラを受けている場面に遭遇したら、なかなか助けるのは難しいものです。それはやはりこの男性の意見と同じく、自分をターゲットにされたり何か不利益なことを不安に思っているのです。でも、それでも一歩踏み出して、ハラスメントを受けている女性の心の支えになってもらえたらいいでしょうね。職場の団結力も高まるかもしれませんよ。

うまく立ち回れる自信がない

・「相談を受けたら対応すると思うが、そうでないならどうしていいのかわからないから」(39歳/情報・IT/技術職)

・「実際にそうした経験はないし、割って入るほどの思い切った行動ができるかは疑問」(35歳/金属・鉄鋼・化学/その他)

・「元を断ち切るのまではできないと思う」(30歳/機械・精密機器/技術職)

チカンを目撃した心理に似ているかもしれません。確かにその場に止めに入って、いい結末を想像できませんよね。もしその場面が、当事者二人と目撃している男性だけであれば、ぜひ助けてもらいたいものです。セクハラしているのが上司であっても、ほかの人に見られていないわけですから、大事にはならないのではないでしょうか。

それがハラスメントなのかわからない

・「何を持ってパワハラやセクハラというかわからないから」(36歳/運輸・倉庫/その他)

・「その人にも問題があるケースがある」(30歳/運輸・倉庫/技術職)

確かに単純なハラスメントに見えても、その背後にいろいろな思惑があるかもしれません。でも、職場にパワハラやセクハラが横行してしまえば、そこで働く皆の環境が悪くなることと同じなので、できればもう一歩踏み込んで考えてみてもらいたいですね。

半数近い男性が、ハラスメントを助けたいという気持ちがあることがわかりました。残りの半数も見捨てているわけではなく、力不足や二次被害を心配してのことです。加害者のいない場面では、男性社員に相談してみることもハラスメント解決の近道なのかもしれませんね。

(ファナティック)

※マイナビウーマン調べ(2015年6月にWebアンケート。有効回答数90件。22歳~39歳の社会人男性)
※画像は本文と関係ありません

※この記事は2015年08月19日に公開されたものです

ファナティック (編集プロダクション)

2011年10月創立の編集プロダクション。マイナビウーマンでは、恋愛やライフスタイル全般の幅広いテーマで、主にアンケートコラム企画を担当、約20名の女性ライターで記事を執筆しています。

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