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「生理休暇」正直どう思う? やっぱり「使いづらい」けれど……働く女子の4つのホンネ

おなかをおさえる女性一時期話題になった、生理休暇。女性としては、ほぼ毎月のつらい時期の助けになるからありがたいけれど……やっぱりハードルが高いのが、その名前。「あっても使えない」「そもそも職場にあるかどうか知らない」という人が大半で、使っていない、使ってないから制度の有無すらわからないといったありさまでした。しかし、一方で、生理の重い女性からは切実な声も届きました。

「生理休暇」じゃなくても休んでる

・「生理がつらくて休むときも、有給で休んでいる。生理休暇は診断書が必要なのでむずかしい」(31歳/建設・土木/事務系専門職)

・「生理休暇が設けられているが、実際痛くて休んだときは、体調不良として有給を使っています」(29歳/情報・IT/事務系専門職)

生理がつらいときは有給を使って休むという人が多かったです。有給すら消化しきれないのでそれでかまわないという声もありましたが、本来はリフレッシュなどに充てる有給を使うのはちょっとさびしいですね。

上司が男性・女性に関係ない。必要なのは周囲の理解

・「先輩はとっていたみたいだけど、上司が男性だと、生理のつらさもわからないだろうから、取りづらいと思う」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「『毎月決まっていることなんだから、先に病院に行くなり薬を飲むなどしろ。男性にない休みが女性にあるのはおかしい』と、見るからに女性経験がないんだろうなぁという年下の男性上司に言われた。『じゃあタバコ休憩はなんなんですか? 吸う人にだけ許されているのはおかしい』とこてんぱんにされていた。それでも生理休暇は却下された」(28歳/その他)

・「今の会社にはなくて使えないが、前の職場では男性の上司でしたがそのまま伝えて休んでいた」(28歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)

・「子宮内膜症なので、生理がくると死ぬ思いで出社している。それが公に休めるんだったらいいなと思うけれど、実際にはむずかしいのかなと思う」(27歳/農林・水産/事務系専門職)

「職場に男性がいるから取りづらい」「男社会だから言えない」という声もありましたが、男性でもそのまま伝えてOKの場合もあり、男性だからという以前に人間性を疑うエピソードもあり、そこはやはり職場の理解ということに尽きるという当たり前の結論なのですが……、もう一つ、女性の管理職・上司が少なすぎますよね。

制度を上手に活用して乗り切りたい

・「事務の子が、生理休暇というか生理早退していた。顔色もわるくて心配になるほどだったので、生理休暇はあっていいと思う」(30歳/医療・福祉/専門職)

・「職場で生理痛を我慢しつづけて倒れ、大けがをした人がいた。それ以来、生理休暇は積極的にとらされています」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「小学生のときに、担任の若い先生が生理休暇で休んでいました。代わりの先生が説明してくれても、当時は生理の仕組みすら知らないので全然理解できず「先生はおなかの中に赤ちゃんのベッドがある」という不思議に思ったフレーズだけが頭に残った記憶があります」(23歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)

・「生理が重く、仕事がツライ日がありましたが、生理休暇があれば堂々と休めるのに、と思ったことがあります」(25歳/電力・ガス・石油/事務系専門職)

・「生理休暇はない。もっと話題にしてほしい」(28歳/ソフトウェア/技術職)

超少数派とはいえ、生理休暇肯定派・生理休暇利用者の声がこちら。生理が重い人は本当につらいので、こうして周囲が取ることをサポートすると、ほかの人も利用しやすくなるいいサイクルができます。

今回、意外だったのは、単に「生理休暇と言いにくい」だけではなく、「生理休暇なんて“なめられるから”とらない」など、否定的なという声が少なからずあったこと。生理は男性に理解されにくいだけではなく、「生理が重くないから使ったことがない」「人によって痛みの度合いがちがうのでなんとも言えない」など、個人差が大きいために同性同士でもわかってもらえないつらさがあるようです。でも、腹痛で休んでも「病欠」なら仕方がないと思ってもらえるのに「生理痛」だと甘えていると思われるのはちょっとヘン。働く女性の間でも、生理休暇に対する理解が進むといいですね。

(まさおかりく)

※画像は本文と関係ありません

※『マイナビウーマン』にて2015年5月にWebアンケート。有効回答数238件(22歳~33歳の働く女性)

※この記事は2015年06月09日に公開されたものです

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