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パーソナルスペースが近い男性心理って? 男女差と恋愛への応用法

浅野寿和(心理カウンセラー)

中田ボンベ@dcp

パーソナルスペースを恋愛の場面で生かすには

パーソナルスペースを意識することは恋愛において重要だと言われていますね。そこで「パーソナルスペースを恋愛の場面で生かすコツ」を探ります。

脈あり? パーソナルスペースに入ってくる男性心理

男性が女性のパーソナルスペースに入るのは、どのような心理によるものなのでしょうか? その特徴やそれぞれの「脈あり・なし」について、浅野先生に聞いてみました。

(1)いわゆる体目的

「下心」から女性に近づきたいと思っているケース。これは男性の性的欲求から生まれる行動です。目的は女性の体なのであからさまな口説き文句、ボディタッチやスキンシップを狙っていることが多いです。この場合は本能からの衝動で行動しますので、かなり強引だったり、失礼な言動をするかもしれません。恋愛で言えば脈なしです。

(2)社交的で親密な関係を築きたい

半ば無意識に相手との距離を詰めようとしているケース。そもそも社交的でほかの人と境界や垣根がない人は女性のパーソナルスペースに意識せず近づきます。この時点で脈はないでしょう。特に社交的な男性は親密になることに慣れているので、人に近づくことと恋愛感情が結びついているとは限らないので見極めが難しいところですね。

(3)自分の強さ・魅力をアピールしたい

「俺はこんなにすごい!」と、相手の近くでアピールして意識を向けさせたい男性のパターン。男性は「力の証明」が深層心理に働いていることが多く見られます。異性に自分の力を見せたい、自分の力を感じさせて尊敬されたい、勝ちたい、といった思いで女性に近づく男性もいます。このような男性は「自分を認めてほしい」という欲求で近づいていますから、脈ありとも脈なしとも言えます。その男性をどうするかはお好みで……。

(4)もっと仲よくなりたい

「あなたともっとかかわりたい」「興味があるのでもっと知りたい」と思い近づくケース。最初は女性と距離を取っていた男性が、時間の経過とともに徐々に興味を示し、好感を持ちはじめている状態です。このタイプの男性は人との距離の取り方をちゃんと理解していると思われます。この場合は脈ありです。相手男性の意識は会うたびに「あなたの魅力」に向かっていますから、彼に対して興味があるなら「最高の自分」を表現するといいでしょう。

(5)相手の興味を引きたい

自分を意識させ、相手の興味を引きたいと女性の様子を伺っている「待ちの態度」のひとつです。自分から女性にアピールする勇気がないので、とりあえず「相手に近づくこと」で、興味を引きたいと思っています。この場合も脈ありと言えます。しかし男性が奥手な場合は、女性に好意があっても気づかない可能性があります。それぐらい相手男性は自分のことで精一杯の状態なのです。

パーソナルスペースを使った恋愛テクニック

最後に、パーソナルスペースを恋愛に生かすための「テクニック」を浅野先生に教えてもらいました。

(1)相手の「恐れ」を上手に使って興味を引く

上述のように男性のパーソナルスペースは前方に広く横に狭いもの。そのため、男性に横から近づいた場合は比較的警戒されにくいです。しかし相手に自分を強く意識させたいなら前から近づくことです。心理的に恐れを感じる対象は「興味の対象」にもなります。人に興味を持ってもらいたいときは、恐れを上手に使うことが大事なのです。ただ、近づく女性が怒っていたり、怖がっていたりすると逆効果。相手が恐れを感じている距離だからこそ、笑顔や穏やかさを見せる。そのギャップが男性の心を開きやすくするのです。

(2)スマホを2人で見る・相手から物を借りたり貸したりする

アメリカの心理学者のボッサードが「男女間の物理的な距離が近いほど、心理的な距離も縮まる」と説いています。これを「ボッサードの法則」を呼びます。物を貸し借りしたり、「これ見てよ」とスマホで情報や写真を見せるフリをして相手と近づいたりする方法は、明確な目的があるために相手に警戒感を与えにくく、なおかつお互いの一体感が高まりやすくなります。

(3)相手のことを気遣う、共感・理解する

「親密感を感じる相手とのパーソナルスペースは狭くなる」という法則をそのまま応用する方法。普段から相手に興味を持って話を聞いたり、共感するように心掛けるだけで相手のパーソナルスペースは狭くなるでしょう。相手のことを理解することはシンプルですが恋愛における王道です。

次ページ:パーソナルスペースをうまく生かして距離を縮めよう

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