熱いお風呂はお肌の大敵!? 冬の乾燥に負けない正しい入浴術
冬は乾燥する季節、肌のかゆみなどに悩まされている人も多いかと思います。お風呂は美容と健康によいというイメージがありますが、間違った入浴法で肌や体を痛めている人が多いのも事実です。間違った入浴は、かえって肌荒れや乾燥肌の元。では、正しい入浴方法とはどのようなものなのでしょうか。
やってはいけない! お風呂のNG習慣・4つ
入浴前後に水分補給をしない
入浴のメリットは汗をかきやすいということ。その効果を最大限に引き出しつつ、脱水を防ぐために入浴前後の水分補給が欠かせません。入浴前後には、必ずコップ1杯のお水を飲みましょう。
40度以上のお風呂に入る
かゆみをおさえるため、代謝をよくするために熱いお風呂を好む人もいますが、40度を超えてしまうと、肌の保湿成分である皮脂や角質層にあるセラミドが流出。また、熱いお湯は皮膚への刺激が強くなり、かえってかゆみを引き起こす原因にも……。適正温度は38度~40度。これよりも熱いお風呂は控えるようにしましょう。また、体は温まりすぎるとかゆみを感じやすくなるので、ひどい皮膚炎がある場合などは湯船につからず、ぬるめのシャワーで済ませましょう。
スポンジやナイロンタオルで体を洗う
お風呂に浸かってふやけたお肌は、とてもデリケートな状態です。そんなお肌をナイロンタオルなどのかたいタオルでゴシゴシ洗うと、皮膚が傷ついて乾燥やかゆみの原因に。汚れは手の平でなでるように洗うだけで、十分きれいになります。
液体のボディソープを使う
ボディソープの使いすぎもよくありません。乾燥肌が気になる人は毎日使わず、数日に一回で十分。また、ボディソープより固形石鹸のほうが肌にやさしいといわれています。液体のボディソープには、泡立ちをよくするために界面活性剤という成分が多く含まれています。これは汚れをよく落としてくれますが、肌の潤い成分までも奪ってしまうという特徴もあります。
また、弱酸性タイプの液体ボディソープに使われている合成洗剤は肌に残りやすく、それが刺激となりかゆみを誘発します。香り成分など添加物が含まれていることも、肌が荒れる原因のひとつです。固形石鹸なら界面活性剤の含有率は低いですし、無添加・無香料のものなら肌への負担は随分少なくて済むでしょう。また、少しずつしか溶けないので使いすぎも防ぐことができます。
(文:34歳女性医師/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2015年02月19日に公開されたものです