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「産んですぐに頭の中を変えろなんてムリ」小説家・川上未映子氏が語る、母になってからの“心の葛藤”とは?

妊娠・出産は女性にとって一大イベントのひとつ。子どもがいる人も、いない人も、将来の自分の生活に不安を感じることってありますよね。そんな女性たちに向けたエデュケーションプログラム「Spiral Schole(スパイラル スコレー)」を、スパイラルとワコールが共同で2015年4月より開始します。そのキックオフトークイベントに、小説家の川上未映子さんが登壇されると知り、編集部も参加してきました!

「Spiral Schole」とは、結婚や妊娠・出産など、ライフスタイルの変化が訪れる女性に向けたスクールプログラム。スパイラルとワコールが培ってきたノウハウとネットワークから選び抜かれたプロフェッショナルの講座が受けられます。

そのキックオフトークイベントのゲストとして、自身の妊娠・出産の経験をセキララに綴ったエッセイ『きみは赤ちゃん』で話題の小説家・川上未映子さんが登壇されました。妊娠・出産を経てライフスタイルが変わった川上さんに、変化とどのように向き合ってきたかを聞いてみました。すると「破水してからもiPhoneで書いたりとか、なんでそんなことをしていたのかまったく理解できないんですけど。でもあのときは本当に焦っていて、妊娠・出産しても以前と同じように仕事ができなければ、今後も私は仕事なんかやっていけるはずがないとどこかで思いこんでいたんですよね」と話す川上さん。今は、子どもが保育園から帰ってきたあとと土日は、仕事をしないスタイルに変えたとのこと。しかし、そうなるまでには、さまざまな葛藤があったそうです。

「30何年間ひとりの時間を過ごして仕事を一生懸命やってきて、産んですぐに頭の中を変えろなんてムリだと思うんですよ」と川上さん。しかし、子育てをしていくうちに、徹夜をしたり無茶をしたりする生活が物理的に不可能だということが、3年ほどかけてわかってきたそうです。自分には限られた時間しかないと認めることは、「“あきらめ”というよりかは“納得”した感じ」だと語ってくれました。

“納得”したとは言え、「子どもをもし産まないって選択で、ずっと仕事をしてたら今ごろ長編を何本書けてるだろう?」と今でも考えることがあるのだそう。選択できることが少なくなり、時間の流れのなかで残っていくものだけの生活になっていくのではないかと不安を漏らす場面も。キラキラと輝いていてかっこいい川上さんが、普通の女性と同じように悩みを持っていることを垣間見られた瞬間でした。

エデュケーションプログラムは、新たな視野やスキルを身につけられることはもちろんのこと、このように女性ならではの悩みを共有できたりと、女性を応援してくれる場となってくれそうです。気になる人は一度参加してみてはいかがですか?

●「Spiral Schole」の詳しい情報はこちら
www.spiral.co.jp

●『きみは赤ちゃん』著:川上未映子

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2015年02月10日に公開されたものです

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