【新連載】彼氏いない暦=年齢。そんなわたしが5つも年下の後輩に告白され……
Story2★二歩目は準備
「……そうですね!
たしかにぼくも、それが一番いい気がします。
月山さん、
まずはお友だちからよろしくお願いします」
山野くんは笑ってわたしに握手を求めた。
それに応じて、山野くんの手のひらの大きさと、
その温かさに、胸がときめく。
そうしてわたしたちはLINEのIDを交換して、
元の8階フロアまで戻り、
もう一度新年会の片付けをして、
それぞれ家に帰っていった。
帰ったら、すぐにわたしは大学時代からの友人、
沢村真保にメッセージを送る。
「次の水曜、夜ご飯食べに行ける?
ちょっと、相談したいことがあって」
返事はすぐ来た。
「いいけど、相談事って?」
「あのね……5つも年下の会社の後輩に、
付き合ってって言われたの」
「うわあ、それスゴイ!
うん。会うよ。ムリしても会う!」
わたしは苦笑しながら「ありがとう」と返信した。