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快適な職場のグループにするには「集団凝集性を備えること」

職場では、「同プロジェクトに携わる仲間」や「同じ課の同僚」など、様々なグループに分けられる機会も多いですよね。基本的にはそのグループ内で仕事を進めることになりますが、「仕事が楽しいかどうか」は、このグループにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

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快適な職場のグループを作るためのコツを教えます。

集団とは

まず、集団とはいったい何なのかについて、説明しましょう。「ただなんとなく人が集まった状態」では、「集団」とは言いません。「集団」を作るには、五つの要件をクリアする必要があります。まず一つ目は、集団として特定の目的を持っていること。

そして二つ目は、それを達成するために、グループ内の人間同士がコミュニケーションをとれていることです。三つ目は、それぞれの人が自分の役割を果たしていること。四つ目は集団内のルールが確立されていることです。

そしてなおかつメンバーが、そこに属していたいと願っていることが五つ目の要件となります。

まずは自分の職場のグループが、ちゃんと「集団」としての要件を満たしているかどうかを確認してみてください。

集団凝集性

職場のグループを快適にしたいなら、欠かせないのが「集団凝集性」です。こう言われてもピンとこないかもしれませんが、要するに「集団凝集性」とは「その集団に居続けたい」と思うことを指します。みんなが「そのグループに属していることには、大きな価値がある」と考えていれば、自然と雰囲気が良くなっていくというわけですね。

さて、アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによると、この集団凝集性には「対人凝集性」と「課題達成凝集性」があるとされています。前者は、メンバー同士のコミュニケーションが活発で、居心地が良いと感じられること。

そして後者は、「このグループに属していれば、自身の目標も達成できるはず」と思えることを指します。

自分の所属するグループを、快適な集団にするためには、まずこの二つを意識しましょう。

集団凝集性が高い場合のメリット

集団凝集性が高い集団には、様々なメリットがあります。集団内の雰囲気が自然に良くなるのはもちろん、実は集団凝集性が高い集団であるほど、望んだ成果を出しやすいと考えられています。これはメンバー内の結束が強く、一丸となって目標達成のための努力ができるから。

その過程で、メンバー同士のコミュニケーションはより活発になりますし、「課題達成凝集性」も強まっていくでしょう。より魅力的なグループへと、自然と成長していけるのです。

グループが快適であれば、仕事はもっと楽しくなるはずです。まずは自分が属している職場の「集団」について、見直してみてくださいね。足りないものを補うことで、きっと良い方向へと動き出すはずです。

※この記事は2015年01月04日に公開されたものです

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