心理カウンセラーに聞く! 女子が「こじらせ女子」になった理由と脱却方法は?
こんにちは、心理カウンセラーの中野とも子です。
AVライターで作家の雨宮まみ先生命名だそうですが、自分の女性性に対して非常に自信がなくて、テレビドラマや漫画などに現実逃避を重ねていくうちに本物の恋愛ニートになってしまった……というパターンです。
現実の恋愛をせずに架空のヌルイ恋愛に浸っているので、現実とのギャップは広がるばかり。
本人がそれでめちゃめちゃ幸せならよいのですが、本音はすごく寂しくて誰かにわかってもらいたくてしかたないのに、「男に甘えるとか意味わかんない」「一人でも平気だし」と強がってしまう。
ずっと前から、そういった感じのクライアントさんとたくさん接してきましたが「こじらせ女子」という言葉を聞いて、ああ、上手いことをいうなあ……と感心した次第。
ドラマ「きょうは会社休みます。」では綾瀬はるかちゃんが演じていましたね。彼女だから「こじらせ女子」もかわいいですけど、現実は周りからみたら相当めんどくさいですよ。
さてその「こじらせ女子」から脱出するにはどうしたらいいか? なのですが、「こじらせ」てしまったわけですのでそう簡単ではないと最初に言っておきましょう。
こじらせ女子は何しろ「自己評価が低い」と言われています。どうせ、私なんか……が口癖で、「かわいいね」なんて褒められるとどうしようもなく居心地が悪くて、「すみません」なんて謝ってしまったりします。現実に美人不美人は関係ないのです。
なんで、彼女たちは「こじらせて」しまったのでしょう?
自己評価、とひとくくりに言っても色々です。
こじらせ女子の自己評価はall or nothing。つまり完璧主義であり、「完璧でない私なんてなんの価値もない」と無意識に思っています。さらに言えば、「自分に対して多大な期待をしている」ともいえます。自己評価はある意味とても高いのです。
彼女たちの生育暦を読み解くと、「親にテストで100点を取ったときのみ褒められた」「子どものころ傷ついた時に家族に癒してもらえなかった」など、自分の存在そのものを愛してもらえなかった、条件付きでの愛情しかもらえなかったということが本当に多いものです。
「私って生きてるだけで価値があるの!」という自信は、幼少期に失敗しても無条件に愛された経験、傷ついた時に家族がちゃんと癒してくれた経験によるところがほとんどです。要するに、「愛」をたくさん受け取ってきた人。
モテ・ヒエラルキーの最高峰、いわゆる「天然モテ系」は「私の存在そのものに自信がある」のです。だから、「こじらせ女子」は天然モテ系女子に脅威を感じるのです。
こじらせ女子から脱出したければ、努力しましょう。
足りていない「愛」をいっぱい受け取る練習をするのです。今からでも遅くありません。まず、「かわいいね」といわれたら、否定するんじゃなくて自動的に「ありがとう」ということ。
男性に優しくされたら「何か裏があるに違いない」など余計なことを考えずに好意を受け取りましょう。
辛いときに甘える自分をかっこ悪いと思わない。自分を表現できないことのほうがかっこ悪いのですから。
また、自分に対する「条件付」評価のために仕事に没頭するのではなく、仕事そのものを楽しむように心がけるなど、自分に条件をつけるのを辞めてみるのも一策です。最初は違和感があるかもしれませんが、何事も練習です。
ネガティブを売りにして人生うまくいくのは芸能人か作家だけだと心得て、はじめの一歩を踏み出してね!
ではまたね。
(心理カウンセラー中野とも子)
※この記事は2014年12月24日に公開されたものです