【専門家】もう関わりあいたくない! 機嫌に波がある女性の原因と対策
私たち女性は子どもを産むという特性上、月経があるため、ホルモンの関係で男性より気分の波があるといわれています。個人差はあるにしろほとんどの女子は生理的な気分の波をなるべく表に出さないように自分なりにコントロールしています。
でもたまに、オンナの野生むき出しとばかりに、やたらに感情的な「困ったオンナ」に出会うことがあります。
【困った女子に巻き込まれてない!? 群れたがる女性心理の理由と対処法】
彼女らは、自分の生理的なものはもちろんのこと、ちょっとした相手のミスやら、プライベートのことから社会に対してやら、ありとあらゆることに対し、いつまでもイライラしては八つ当たりをしがちです。それが上司だったりしたらもう最悪ですよね(笑)
なぜ彼女たちはいつまでもイライラしているのでしょう?
私たちは生きている限りいろいろあるわけで、例えば何か問題が起きた衝撃波として「イラっと」することは生物としての反応ですから仕方ありません。電車が遅れた、失礼な人に出会った……そんな日常のアクシデントは私たちをイラつかせます。「こうあるべき」ことがそうでなかったわけですから、不快になるのは当然です。
しかし、「困ったオンナ」はそのイライラをいつまでも手放さず、「こうあるべきなのに」「○○のせいで…」とずうっとイライラし続けて「被害者」でい続けます。彼女たちは、その「○○」が改善しないと自分の状態もよくならないと硬く信じています。つまり、自分の気分を相手にゆだねて受動的に生きていると言えます。そして、そのイライラを手放すと「こうあるべきなのにそうでなかった○○の罪」が許されてしまうような気がして、さらにイライラし続けるのです。
では、そんな「イライラがとまらない困ったオンナ」にであったら?
イライラした人は傍目からみると、「攻撃的」です。ですから、こちらも負けずに攻撃的なムードになりがちですが、それはイライラがイライラを産むだけですのでやめましょう。
逆に「怖い」と萎縮してしまう場合もありますが、実際のところ、「イライラした人」というのは、自分の感情が自分でコントロールできず、自分で事態を変えられない無力な駄々っ子が「自分でどうにもできないから何とかして!」と言っているのようなものですから、怖がることはありません。
イライラした人を無力なかわいそうな人としてみると、自分を守ることができるでしょう。
さらに、余力があれば、イライラしたオンナをある程度癒してあげることもできます。
しかし気をつけたいのは、イライラしたオンナに「イライラしても仕方ないよ」とか、「前向きに考えたら」のようなお説教をしても逆効果です。感情は「共感」によって落ち着くものだからです。
だからといってイライラしている人と一緒にイライラしてあげてはいけません。それは共感ではなく「同化」です。例えば、誰かのせいでイライラしている彼女の言うままにその誰かの悪口に乗っかっても、二人して「被害者」になってしまうだけなのです。
このイライラが誰のものか領域をしっかりと確認して、その上で「それは大変だったね。イライラしちゃったんだね」と、あくまで彼女の感情を彼女のものとして受け止めてあげること。
しかし彼女の「イライラ体質」は、自分の損な思考回路を自分で気づいてどうにかしなければ治ることはほぼ不可能なので、よほどの覚悟がない限りこれ以上深入りしないほうが身のためでしょう。
忙しい師走、「イライラオンナ」も全国で多発中!お気をつけあそばせ。
では、またね。
(心理カウンセラー中野とも子)
※この記事は2014年12月10日に公開されたものです