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あなたは平気? 妊娠力を奪う「生理のキケン信号」とは!?

◆年々、痛みが増している

<質問2>
「生理痛があるときは回数を重ねるごとに痛みが増している。ただ、生理痛がないときもあるので、放置してもいいのか教えて」(30歳、販売職・サービス系外勤)

生理が「痛む月」があれば「痛まない月」もある。その状態であれば、病気が関係していないことが多いです。病気が存在していれば、必ず毎月痛むはずですから。

毎月痛んで、かつ、痛みがだんだん増してくる場合には、子宮内膜症や子宮腺筋症の疑いがありますので、婦人科でチェックを受けましょう。

◆生理痛があったりなかったりするのはなぜ?

<質問3>
「生理痛がひどいときが半年に1回くらいある。そのときは痛くて何もできないので、病気なのかな、と少し心配」(28歳、IT技術職)

たまたまそのときの体調だったり、ホルモンの状態だったりで、痛みにも波が出ることがあります。これを「機能性の月経困難症」と呼び、異常ではありません。また、自分では生理だと思っていても、排卵をともなわない見せかけの生理のときには痛みがない場合が多いです。この場合も基礎体温が役立ちます。

もしも病気に起因する痛みの場合は、痛かったり、痛まなかったり、ということは考えにくく、コンスタントに痛むでしょう。

◆全体的に生理周期が遅め、かつ少しのストレスでも周期が40日以上になるなど、乱れやすい

<質問4>
「全体的に周期が遅めで、かつ、少しのストレスでも周期が40日以上になるなど乱れやすい。将来不妊になるのではないかと不安。対処方法はあるのかどうか」(27歳、技術職)

生理周期が乱れやすいというのは、排卵のリズムが不安定だからでしょう。

―40日以上もかかるのはなぜ? 放置していても差し支えないですか?

正常の生理周期は「25~38日」です。ですから39日以上かかるのは生理周期としては異常な状態。この状態を「希発月経(きはつげっけい)」と言います。卵子が成熟するのに時間がかかっている場合や、無排卵周期である場合があります。排卵までに時間がかかっているのか、無排卵かを知るのに、基礎体温が役立ちます。

40日というのはだいぶ長いほうですね。

生理周期が正常よりも長いというのは、卵子が成熟するまでにかかる日数が長くかかるからです。また、排卵のリズム(生理周期)が一定でない場合も、「卵子が成熟するまでの日数が不安定」になります。

排卵したあとの黄体期(=高温期)の日数には、ほとんど個人差がありません。だいたい「10~14日」ほどで安定しています。そのため、このような乱れ方をする方は「排卵するまでの日数」が乱れていたり、長かったりします。

もちろん排卵があることが前提の話になりますが、質問者の方が生理周期に40日かかるというのは、排卵までに26~30日ほどかかっているということです。

高温期が10日より短い場合や、基礎体温の高温期にガタつきが多い場合は、「黄体機能不全」である可能性があります。その場合、排卵までにかかっている日数はさらに長いということになります。黄体機能不全とは、排卵後に卵巣から分泌する黄体ホルモン(別名、プロゲステロン)が少なかったり、分泌の様子が不安定であったりすることを指します。妊娠を希望する場合には、受精卵が子宮に着床しにくくなったり、着床後に流産しやすくなったりします。

基礎体温を測ったら低温期と高温期にわかれていて、排卵があり、いますぐ妊娠を望まないならそのまま様子を見るのでもかまいません。またはピルで周期を整えてもいいでしょう。なお、ピルを使用している間は排卵がお休みになります。

>周期が安定しなくて、生理の量もまちまち

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