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整体やカイロプラクティックの施術はクセになるから、ずっと通院する必要がある?

肩こりや腰痛がつらくて、何とか不調を解消させたいといった時の選択肢に整体やカイロプラクティックといった治療院を検討することがあるかと思います。ですが、整体やカイロプラクティックのような治療院で一度施術を受けると、癖になってしまい、ずっと通院し続けなくてはならなくなってしまう……というウワサを聞いたことはないでしょうか?

治療院へこの先ずっと通い続けるなんて、施術の依存症のようで恐ろしい!と思って、つらい症状も我慢しているという人もいるようです。

しかし、「施術が癖になる、依存症になるの?」という心配は、通院している人の話を聞くと誤解してしまいやすいかもしれません。

というのも、1度きりの通院で終了している人もいますが、肩こりや腰痛などの慢性的な症状でお悩みの方々は、「整体に通い始めたんだよ」「カイロプラクティックにかかって1年くらい経つよ」「肩こりがつらくなる度に施術を受けているよ」と、複数回の通院、あるいは長期間にわたり、施術を受け続けている表現をする場合が少なくないからです。

「整体に通い始めたんだよ」  →  お稽古事のようにずっと通うことになるの?

「カイロプラクティックにかかって1年くらい経つよ」 →  え!1年も? 通わずにはいられなくなるっていうこと?

「肩こりがつらくなる度に施術を受けているよ」  →  これって、施術に依存しているっていうこと?

このように感じる場合があるようです。

肩こりや腰痛、頭痛、胃腸の不調、倦怠感、眠りが浅いなど、日常度々感じる体調不良は、日頃からさらされ続けているストレスが、発症のきっかけとなっている場合が多いです。

例えば、仕事で毎日パソコンに向かい納期やミスの不安を抱えながら時間に追われているといったことや、対人関係のトラブルがあり、そのことを気にせずにはいられない、ということなど。

ストレスを感じていたとしても仕事をやめるわけにいかなかったり、何事にも動じない性格になればいい、と分かってはいても、簡単に性格や思考を変えるのは難しいです。ですから、ストレスが心身へ症状を出すような状況である期間は、結果的に通院をしている、というケースが多いのではと思います。

言い換えると、整体やカイロプラクティックへ通いたいと思っている時は、体が回復するために、自分の治る力だけでは足りず、少しお手伝いしてもらうことが必要な期間である、ということです。

施術が及ぼす心身への影響には個人差がありますが、数回の施術で、ハードに仕事をしても疲労の感じ方が軽くなったり、腰痛の現れる頻度が減少したり、自分で行う肩こりストレッチの効果が表れやすくなったり……と、自分で良いコンディションを維持していくことができるといった自信に繋がるようになるケースも少なくありません。

心身に無理のかかる生活が続いた場合の体の変化にも気が付きやすくなるため、症状が本格化する前に施術を受けておこう、というように健康管理のためのメンテナンスとして治療院を利用し続ける人も出てくるのです。

癖や依存というものではなく、体のお手入れをいつするべきか、どれくらいのペースで、お手入れをする時期がやって来るのか、ということが、生活習慣や性格、環境などに左右されるため、通院回数・期間に対する意識も人それぞれである、と考えられるので、怖がらずに治療院を症状改善のための選択肢に入れてもよいのではと思います。

(但し、よく報道にもありますが、悪質な治療院にはご注意ください)

著者プロフィール

檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。

(文:檜垣暁子、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.17)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年07月23日に公開されたものです

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