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専門家 生活

孤独を感じてつらい……。恋愛・仕事で孤独になる瞬間と対処法

杉本まき

仕事・恋愛・ライフスタイルなど、「まわりの女子の実態はどうなの?」に迫ったコラムです。働く女子だからこそ気になっているあんなコトやこんなコトを毎日配信中!

夜ひとりで部屋にいるときや、寝る前などにふと孤独を感じることはありませんか? 「誰かと一緒にいたい」と思っても、恋人がいてもすぐに会えるわけではありませんし、いないとすればその孤独感はさらに強まります。では、こうした「ふいに孤独を感じてしまう」のはなぜなのでしょうか?

■孤独を感じるのはなぜ?

ふいに孤独を感じてしまう瞬間は人によって異なりますが、どんな瞬間が特に孤独を感じやすいのでしょうか。また、孤独を感じてしまう理由についても紐解きます。

◇独身女性が孤独を感じるとき

まずはアラサー世代の女性たちに「孤独を感じる瞬間」を聞いてみました。

☆(1)深夜のコンビニで買い物したとき

・「友だちの多くが結婚したため飲み仲間が激減。家でひとり飲みをする機会が増えた。深夜のコンビニで、ビール、チューハイ、魚肉ソーセージ、漬け物、さきいか……と、色気のないひとり飲みグッズを、淡々とピッ、ピッ、とスキャンされているときに、とてつもない孤独を感じる」(30歳/不動産)

レジでお会計を待っている間は、孤独感や恥ずかしさが入り混じった複雑な心境になるものです。食後に、缶とプラごみばかりのテーブルを片づけるときもなかなかの寂しさをともないますよね。

☆(2)夫婦あるあるについていけないとき

・「私の部署と隣の部署の女性はほぼ既婚者。たまに『一緒に住んでいると、旦那と口癖が似てこない!?』みたいな、『夫婦あるある』で盛り上がりはじめます。みんながワイワイ盛り上がるにつれて、私はだんだん寂しくなってくる」(28歳/出版)

旦那を「彼氏」に置きかえて話に参加できなくもなさそうですが、「旦那」という言葉の響きが、独身女子にとっては意外な壁だったりします……。

☆(3)フェイスブックで夫婦円満写真を見たとき

・「女友だちが『いよいよ式も目前! 今日はお料理の試食会に来たよ』とラブラブなツーショット写真をアップしていたり、同級生の男子が『ベジタリアンな奥さんのためにヘルシー料理を作りました』と夕食写真をアップしていたり。年々増えていく夫婦写真の投稿を見ているとめちゃめちゃ寂しくなる」(29歳/教育)

独身女子がSNSで肩身が狭いという意見はよく耳にするものです。アラサー女子が「SNS離れ」をする原因に少なからずなっているかもしれませんね。

☆(4)勤続年数で自動昇進したとき

・「うちの会社の女性事務職は、勤続10年目になると自動的に『主任』という役職がつきます。でも、ほとんどの女子が10年以内に寿退社で辞めていくので、主任になっている女性は片手で数えられるほど。入社当時は主任のことを『お局』呼ばわりしていたのに、いよいよ私も主任に昇進。すでに同期もいなくて心細いです」(29歳/メーカー)

勤続10年というのは素晴らしい実績だと思いますが、その社風を考えると複雑な気分になるのも仕方のないことかも。

☆(5)暗い家に帰宅したとき

・「ひとり暮らしだと、しょっちゅう寂しさを感じます。仕事で疲れ果てて帰宅した家が真っ暗で、電気をつけても、朝脱いだ服やら布団やらが散らかったままの状態。なにかあったわけでもないけど、ただ寂しくて、ひとりでワンワン泣くことも……」(29歳/貿易)

ひとり暮らしの独身女子にとって切実な問題です……。かといって「独身でペットを飼うと結婚が遠のく」という意見もよく聞くので、家に呼べる彼氏ができるまでなんとか耐えるしかありません。

◇人が孤独を感じる理由

深夜のコンビニやSNSの家族写真を見たとき、また暗い家に帰宅したときなど、さまざまなシチュエーションで孤独を感じてしまうとのことですが、なぜ孤独を感じてしまうのでしょうか? 心理カウンセラーの杉本まきさんに聞いてみました。

孤独に関する研究や実験は多数あり、いろいろな説が唱えられています。代表的な説のひとつに「人が孤独を感じはじめるのは生まれたときから」というものがあります。母親の胎内でずっと守られていた赤ちゃんが、出産によっていきなり母親と分離されることで不安や恐怖を感じるようになり、そういった感覚が寂しさや孤独という感情につながっていくのではないかというものです。

そして、孤独の感じやすさは性格の問題、またはコミュニケーション力、社交性など能力の問題だと考えられていました。しかし最近になって、実は遺伝子が関係しているという研究が注目を浴びています。

双子を対象に調査した研究で、孤独を感じる原因の半分近くは遺伝子が関与している、そして男性よりも女性のほうが孤独を感じやすい、という結果が導き出されたものがあります。ほかにも、人間には「孤独遺伝子」というものがあり、この遺伝子を持った人はひとりでいることを好むという研究結果もあります。

遺伝子となると、その原因は太古の昔までさかのぼることになりますが、どの研究も人類が生き延びるためには孤独が必要だったというところにたどりついているようです。

ひとつ目の説は、狩猟採集時代、大きな獲物を捕る時など、生活するうえで助け合える集団のほうが有利だと考えられ、孤独は「集団生活を維持するため」にマイナス感情として感じるように進化したというもの。

もうひとつは、孤独に強いほうが生き延びることに有利だったというものです。

同じく狩猟採集時代の話ですが、食料が不足すると争いになったり、ほかと分け合うことでそれぞれの取り分が少なくなり、全員が危機に瀕します。それを避けるため、わざと単独で生活するようになった個体が生き延びて子孫を残したというのです。また、伝染病などで絶滅してしまわないよう、孤独に強い遺伝子を持つものが必ず一定数存在するようになっているという考え方もあるようです。

現代の様子をみると、前者の説に該当する人口のほうが圧倒的に多いように思います。特に日本ではその傾向が強いのではないでしょうか。ただ、遺伝子の影響は4分の1から大きくても半分。それよりも環境の影響のほうがはるかに大きいという研究結果もありますので、どのような遺伝子を持っていても本人の努力で変えられる余地が十分にあるということになりますから安心してくださいね。

遺伝子レベルの詳細な研究はこれからですが、孤独感に関係する脳の部位が特定されたという発表もありますので、近いうちにそのメカニズムもより詳しくわかるようになるでしょう。

そんな中で女性のほうが孤独を感じやすいのは、「女性は集団の中で暮らすことが多かったこと」が関係していると思われます。男性が狩猟に出かけている間、女性は村に残って共同で子育てを行うなど、古代からつい最近まで、多くの女性は常に男性に頼らないと生きていけない時代が続いていました。そのような状況では「ひとり=孤独」というのは自分や子どもの命にもかかわります。それを避けるために、孤独をマイナスな感情としてより強く感じるように進化したとも考えられます。

さらに寂しさや孤独という感情には、脳内物質のセロトニンの減少が大きく関係していることがわかってきました。女性の生理前うつやPMS(月経前症候群)は、その時期にセロトニンが不足することが原因のひとつだといわれています。さらに、男性のほうがセロトニンを生成する力が強く、その差はなんと2~4倍近くになることもあるそうです。そういった面からも女性の方が孤独を感じやすいということが説明できます。

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