ワーキングマザーの睡眠実態ー“削られる睡眠時間”と“分けて寝る分眠スタイル”
味の素株式会社は、全国のワーキングマザーを対象に、『ストレスと睡眠に関する意識調査』を実施、結果を発表した。実施時期は2014年3月、調査対象は、国内の小学3年生(9歳)以下の子どもを持つ25才~44才の女性402人。
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子どもが生まれる前後で、睡眠の質に変化があったかを聞く質問では、子どもが生まれる前に「睡眠の質に不満がある」と答えた人は15.7%であるのに対し、子どもが生まれた後(現在)は52.0%。また、子どもが生まれた後に睡眠不満があると答えた人のうち、70%が長子に未就学児童を持っているという結果となった。
睡眠不満の原因についてたずねたところ、1位は「仕事・育児・家事と忙しすぎて睡眠時間が確保できない」で50.7%。実際にどのような睡眠状況なのかを聞いたところ、83.3%が子どもと寝ていることが分かった。また、「子どもを寝かしつけながら自分も寝る」という“添い寝型”の中でも、「夜中に起きて家事や仕事をする」という“分断型”が多く見られた。
生活の悩みをきいたところ、「昼間眠くなる」が53.7%で1位という結果に。起床時間について聞くと平均はおよそ6時。しかし夜中は睡眠の合間に、家事、夜泣きする子どもの世話、授乳、おむつ換え、仕事など、睡眠が分断されるケースが多かった。
一方、ワーキングマザーに日頃のストレスについて質問したところ、仕事66%、家事59.4%、育児52.5%という結果に。そのストレスによる、具体的な影響を質問したところ、「イライラ感」「疲労感」を感じる人が55.9%、精神的な影響として、「感情の乱れ」「集中力、やる気の低下」と、肉体的な影響として「肌荒れ」などの回答が挙がった。
ストレスが増えることによる精神面、肉体面以外の影響については、「イライラして、家族との関係が悪くなった」との回答が42.8%に上った。溜まったストレスをぶつける相手については、72.7%がパートナー、60.7%が子どもにもぶつけてしまうと回答。
イライラが家族に悪い影響を与えていると感じる人は、配偶者に対しては69.6%、子どもに対しては73.8%。ストレスが“イライラ”となり、結果として、実生活に悪い影響を与えているという事実を、多くの人が認識している結果に。
※この記事は2014年06月26日に公開されたものです