仕事に行くのがつらい! うつ症状、ひどくなる前に漢方薬で対処しよう
~2週間後の再診~
玉木先生「いかがですか?」
B子「めまい、立ちくらみが少なくなってきた気がします。イライラしてしまうことはまだありますが……」
玉木先生「どんなときにイライラしますか?」
B子「やっぱり、上司の何気ないひとことが気に障ってしまうことがあって……」
玉木先生「焦らずに服用を続けてみましょう」
B子「はい」
~さらに2週間後の再診~
玉木先生「2週間前と比べていかがですか?」
B子「少し楽になったかな……? 以前のように会社に行きたくないと思うことは減りました。上司とはやっぱりうまくいきませんが、上司に悪気があるわけではないし、相性が悪いだけなのかな……と思うようになりました」
玉木先生「食欲はありますか? 夜は眠れますか?」
B子「食欲はだいぶ戻ってきました。夜は寝つきが悪くて、朝もなかなか起きられないですが……」
玉木先生「しばらくカウンセリングと漢方薬を続けて様子を見ましょう」
~それからしばらくしたある日、オフィスでの昼下がり~
A美「B子、久しぶりに外にランチ行かない?」
B子「うん、いいね~。そう言われてみると、確かに久しぶり。最近疲れてお昼休憩はずっと寝ていることも多かったし」
A美「そういえばB子、元気なかったよね」
B子「A美だって、カン子先輩に心配されてたじゃん」
カン子先輩「あなたたち、大分調子が戻ったようね!」
A美・B子「カン子先輩……!」
A美「実はカン子先輩に言われた通り、漢方外来に行ってみたんです」
B子「あ、私もです。まだ本調子ではないけれど、話を聞いてもらえて良かったなって思ってます」
カン子先輩「それはよかったわ!自分では大丈夫と思っていても、意外に心は無理がきかないもの。体の風邪も心の風邪も、早めの処置が重要なのよ!」
A美「あ、カン子先輩行っちゃった……。お礼にランチ奢らせてもらおうかと思ったのに」
B子「いっつも言いたいことだけ言って行っちゃうよね」
A美「頼もしいけど、不思議な先輩だね……」
B子「うん、まさに漢方薬みたいな人だよね……」
※効果には個人差があります。漢方薬の服用は医師の診断を受けてからをおすすめします。
(取材協力:玉木優子、制作:小川たまか、イラスト:miya)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.05)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
玉木優子 たまき・ゆうこ
北里大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、筑波大学附属病院、北里研究所附属東洋医学総合研究所などを経て、2008年に東京・自由が丘にたまきクリニックを開設、院長に就任。
※この記事は2014年05月30日に公開されたものです