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雑学 海外旅行

赤ちゃんご機嫌!ノルウェーのベビーカーはデカすぎ!寒くても外でぐっすり眠れる

圧倒的な存在感! ノルウェーの一般的なベビーカー

ノルウェーの街角で見かけるベビーカー。驚くのはその大きさ! まるで、ベッドをそのまま外へ持ち出したかのような、まさに「乳母車」と呼びたくなるような巨大なベビーカーが町を行きかいます。ノルウェーでは、どうしてこんなに大きなベビーカーを使うのでしょう。

【公共交通機関でのマナーに対応しやすいベビーカー1位「ディアクラッセFD-500」】

■お昼寝は外で

ノルウェーでは赤ちゃんを昼寝させる際に、ベビーカーに乗せて屋外で眠らせます。ノルウェー人は新鮮な空気は安眠の一番の素と考えており、大人でも寝室の窓を開けて寝る人が多いのです。中には、外が氷点下であっても必ず窓を開けて寝るという人までいます。

三人の子供を育てた経験からしても、たしかに赤ちゃんは外にいるときによく眠ります。気持ちのいい空気と、自然が奏でる音が眠りを誘うのかもしれません。人口密度が低く、空気のきれいなノルウェーならではの特権です。

ノルウェーの大自然の中、蚊よけネットをかけたベビーカーでぐっすり眠る赤ちゃん

保育園でも、小さな子供たちはベビーカーで昼寝をします。そのため、自宅で使用するベビーカーとは別に、保育園に置いたままにする昼寝用のベビーカーを用意することもあります。

■涼しい夏はもちろん、寒い冬も外で寝る赤ちゃん

ノルウェーでは真夏でも空気がカラッと乾燥しており、日差しは強いものの、日本のような汗だくになるような蒸し暑さとは無縁です。ベビーカーの赤ちゃんも、日陰で気持ちよさそうにぐっすり眠ります。

それでは、冬の間はどうするのでしょう。ノルウェーの赤ちゃんは、冬も外で昼寝しますが、もちろん、しっかりとした防寒が必要です。ノルウェー人はウールをこよなく愛していて、保温性でウールの右に出るものはないと言われています。下着からアウターまで、寒い時期は大人から子供までウールに身を包みます。

赤ちゃんであれば、ウールのボディ、ウールのタイツ、その上にウールのセーターとパンツを着せます。手袋と靴下、帽子ももちろんウール。そして、ドレスとよばれる上下つなぎのダウンジャケットのようなものを着せます。

ベビーカーに乗せる際には、このようにモコモコに着込んだ赤ちゃんを、さらに寝袋に入れます。この寝袋は、以前はウールが主流でしたが、最近はダウンのものが人気です。非常に保温性が高く、大きくなっても使えるように背中にベビーカーのベルトを通す穴が開いています。

ノルウェーの冬、散歩に出るためにミノムシ状態になった赤ちゃん

ノルウェーは、沿岸を流れるメキシコ湾流のおかげで、高緯度のわりには温暖な気候に恵まれています。とはいえ、冬になれば当然氷点下まで冷え込みます。一般的に、マイナス10度くらいまでは心配なく子供を外に連れ出せると言われています。冬の長い北ノルウェーでは、多くの人がマイナス20度以下でも、しっかりと暖かい格好をさせて外で昼寝させています。

■赤ちゃんは外に置き去り!? ノルウェーのカフェ事情

道端にずらりと並んだベビーカー。窓の内側にはカフェで談笑する人々。ノルウェーではよく見かける光景です。ベビーカーの中をのぞいてびっくり。なんと、赤ちゃんがすやすや眠っているではありませんか! ノルウェー人は、がやがやうるさく空気の悪いカフェの中でなく、静かで心地よく寝られる建物の外で赤ちゃんを寝かせるのです。

でも、赤ちゃんが目を覚まして泣き出したらどうするのでしょう。ご心配なく。ベビーコールと呼ばれるモニターの送信機をベビーカーにつけているので、赤ちゃんの泣き声がカフェでくつろぐパパ、ママの持つ受信機を通して聞こえてくるのです。

ベビーカーがカフェの外に置き去り!? ノルウェーのカフェではよく見る光景

■子育てストレスの少ないノルウェー

ノルウェーは子育てしやすい国と言われます。充実した育児休暇、ベビーカーでも使いやすい公共交通機関、人ごみが少なく、子連れでもストレスを感じることがさほどありません。

国際機関、セーブ・ザ・チルドレンが毎年母の日に合わせて発表している「母親指標~お母さんにやさしい国」ランキングで、ノルウェーは2013年には1位、2014年は2位となりました。一人の女性が一生に産む子供の平均数である合計特殊出生率は、2013年のデータで1.78となっています。

大きなベビーカーでも安心して外出でき、気持ちのよい屋外で赤ちゃんを寝かせることができるほど安全なノルウェーは、子育てにやさしい国であることに間違いありません。

(文・御供理恵)

■著者プロフィール

御供理恵(みともりえ) 東京学芸大学大学院心理学講座修了。ノルウェー人の夫の転勤に伴い、オランダ、ルーマニア、韓国と引越しを重ねる。2010年からは北極圏の町、ノルウェー・アルタ在住。難民受け入れセンターでソーシャルワーカーとして働きながら、ライターとして雑誌・インターネット・テレビなどを通じ、日本に向けてノルウェーから情報発信している。

【webサイト】http://www.arcticrainbow.com/

【facebook】https://www.facebook.com/ArcticRainbow

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