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生理痛の原因と対処法は? 鎮痛剤を使わず漢方薬で対処できる!?

Z美さんの初診問診票はこんな感じです。あなたの傾向とは似ている? 似ていない?

丸山先生「Z美さんには芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を処方します。これは、月経時の子宮収縮による痛みを和らげる効果があります」
Z美「子宮収縮? なんだか怖いです……。どういう状況なんですか?」

丸山先生「子宮収縮自体は誰にでもあることです。子宮は筋肉でできていて、月経時になると血を送り出すために子宮が収縮します。このときの力が強いと、人によっては激しい痛みを感じてしまうのです」
Z美「そうだったんですね」

丸山先生「芍薬甘草湯は筋肉の急なけいれんやひきつりによる痛みに対して処方する漢方薬で、こむらがえりに用いることもあるんですよ。即効性が期待できますが、むくみが出たりする副作用がおこる可能性もあります。ですので、Z美さんは、まずは頓用薬(※常用するのではなく、痛みを感じる直前や痛みを感じた場合のみに飲む)として服用してください。初回は、月経痛を感じてから飲むというのでもいいと思います」
Z美「わかりました」

丸山先生の初心者講座

芍薬甘草湯の構成生薬は、芍薬と甘草です。漢方薬では、構成生薬の数が少ないほど効き目が鋭く、過剰摂取した場合等では副作用がおこる可能性も高いと言われています。芍薬甘草湯の副作用としては、血中のカリウムの不足によるむくみ、脱力、高血圧などがあります。

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