「自分なんかダメ」とあきらめる前に知っておきたい「人の役に立つ」という仕組み
誰かの役に立ちたいと思ってはみるものの、考えれば考えるほど自分の欠点ばかりが目について、「こんなんじゃだめだ」ってますます不安になるばかり。結局何もできずに諦めてしまう前に「人の役に立つ」という仕組みを理解して、たった今から人の役に立ってみましょう。その経験が次の勇気や自信になっていき、やがてあなたは、大勢の人やとても困っている人から「ありがとう」と言われる人になれますよ!
■困っている人に出会うために
人の役に立つ人になりたいなら、困っている人に出会う必要があります。そのためには自分のこと以上に他人に興味をもつことが大事です。だけど自分のことで精一杯なストレスが多い人には、ほかの人に気を配る余裕なんてありません。
他人の様子がしっかりと見えるようになるために、まずは心に余裕をもちましょう。そのためにも大事なのはリフレッシュやリラックスの時間。楽しい時間、癒やされる時間はストレスを軽減します。自分を喜ばせる工夫を堂々としましょう。他人の役にも立てないのに、自分ばっかり楽しむなんてダメだなんて思わないでくださいね。人の役に立つ人は、自分の役にも立つという考え方が自然とできる人ですからね。
■頼れる人に思われるために
他人から頼れると思われる人はどんな人だと思いますか? 信頼できる人、堂々としている人、肉体も精神も病んでいるように見えない人などなど……場面において、頼りたい人は変わります。でも頼れる人だと思われる人の共通点は、顔を上げて生きている人、他人の話をよく聞く人です。
暗い表情、つらそうな感じ、日頃から悩みがちで弱そうだと思われている人は、誰からも頼りにされません。下ばかり向いて、人との関わりを避けているような人を頼りにする人はいません。まったく悩みや不安がない人なんていませんよ。
だから今ある不安や悩みをすべて解決しようとする必要はありません。それでも顔を上げて生き、他人の話をよく聞いていれば、あなたも頼れる人だと思われます。
■頼みやすい人になるために
日頃から「何かあったら言ってね」とまわりを気遣う声をかける気さくでやさしい人は、困ったときに頼みやすい人です。神経質すぎる表情、なんとなく緊張したり、怒って見える人には頼みにくいですよね。
いつもニコニコ笑っている必要はないですが、腕組み、足組み、眉間にしわ…では、心の中で誰かの役に立ちたいという気持ちがあっても伝わりません。「自分ならどんな人に頼みたいかな?」考えてみれば簡単にわかりますよ。
頼まれるときにいちいち言いわけしたり、面倒くさそうに対応しないことも大事です。頼まれたということは頼りになりそうだと思われたということ。うれしいことです。頼まれた内容に優劣などありませんよ。
■また頼みたい人になるために
「何かあったらまたいつでも声かけてくださいね!」こんなふうに、また頼んでいいという許可を与えましょう。他人に頼ることや頼むことを悪いこと、申し訳ないことだと思っている人は多いです。自分のために他人に迷惑をかけてしまった……と思っている人にも、「またどうぞ!」と明るい表情で伝えれば、安心してもらえます。
あまり大変そうにしないこと、結果がいいに越したことはないけれど、もしうまくいかなかったとしても凹みすぎないことも大事。相手が喜んでくれたら、それ以上に自分が役に立てたことを喜んでいると伝えるのもいいですよ。
■羽林由鶴からのメッセージ
自分以外のすべての人に対して、興味を持って、よく見ること、よく話を聞くことからはじめましょう。相手の立場、相手の気持ちを考えると、何を求めているか、何が必要かが少しずつわかるようになっていきます。
無理してがんばって誰かの役に立とうとすると、表情は険しくなってしまいます。すると「この人に頼まないほうがよかったかも……」などと頼んだほうは後悔します。
またお願いしたいと思われるためには、自分の好きなこと得意なことで気楽に手伝っているほうがいいですよ。その時の表情は明るく自信に満ちているので、頼んだ方も気持ちを楽に、またお願いしたいと思うものですから。
(羽林由鶴)
※この記事は2014年04月21日に公開されたものです