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ノルウェーは一羽のペンギンにナイトの称号を与えたことがあるってほんと?

ノルウェーで有名な、とても立派な一羽のペンギンがいることを、ご存じでしょうか。そのペンギンの名は「ニルス・オーラヴ」。なんだかとっても立派な名前ですよね。この一羽のペンギンがなぜ立派になってしまったのか。それには、こんな経緯があるのです。

■称号を与えられたペンギンの名は「ニルス・オーラヴ」

ノルウェーで名誉連隊長と騎士号という、名誉ある身分を与えられたペンギンがいます。その名を「ニルス・オーラヴ」。このペンギンはスコットランドのエディンバラ動物園にいる、ただのキングペンギンだったのですが、なぜかノルウェーの軍隊から、名誉ある称号を与えられることになったのです。

事の発端となったのは、1961年のこと。スコットランドのエディンバラで行われた軍楽隊の祭典に参加していたのが、ノルウェーのニルス・エゲリエン中尉という人物でした。この中尉、なぜかエディンバラ動物園のキングペンギンに注目し、このキングペンギンをなんとかノルウェー部隊のマスコットにできないかと考えていろいろと働きかけを行ったのだそうです。それが認められ、キングペンギンは中尉のニルスという名前をもらい、ニルス・オーラヴと名付けられました。しかもノルウェー軍隊の階級まで与えられ、階級つきのキングペンギンという不思議な存在になってしまったのです。

■出世街道まっしぐらのキングペンギン

上記のニルス中尉の働きかけがきっかけで、その後「ニルス・オーラヴ」は、軍隊の出世街道をまっしぐらに進み続けることになりました。

「ニルス・オーラヴ」に階級が与えられてから、ノルウェー部隊はスコットランドを訪れる度に「ニルス・オーラヴ」に上の階級を与え続けたのです。伍長、そして軍曹にまで出世した「ニルス・オーラヴ」。このキングペンギンは、軍曹にまで出世して亡くなってしまいました。

しかし、ここで話が終わらないのがノルウェーのすごいところです。「ニルス・オーラヴ」は亡くなったものの、今度は別のキングペンギンが「ニルス・オーラヴ2世」という名を引き継ぎ、その後も出世街道まっしぐらに突き進んでいくことになったのです。

「ニルス・オーラヴ2世」は2005年には大佐に出世しました。さらに2008年にはノルウェーの国王から、騎士号を与えられました。人間にはちょっとできない猛スピード出世です。今でもエジンバラの動物園内で、「ニルス・オーラヴ2世」はノルウェーとスコットランドのために一役買っています。

(ファナティック)

※この記事は2014年04月16日に公開されたものです

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