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なんと、滝の中から本物の妖精が現れる!? 北欧の絶景鉄道は演出がスゴイ

北欧ノルウェーの観光の目玉といえばフィヨルド渓谷。中でも全長200kmとヨーロッパ最長、最深な世界遺産ソグネフィヨルドが有名です。そんなソグネフィヨルドと首都オスロを結ぶ観光に便利なのが、フロム鉄道という山岳鉄道。

フロム鉄道は、フィヨルドや大きな滝などダイナミックな自然が楽しめます。電気機関車を使って標高差864メートルという急勾配の山間部を、曲がりくねりながら約1時間かけて進みます。わずか20km程度ですが、年間50万人以上が利用する、それ自体がノルウェー屈指の観光スポットとなっています。

■男性を誘惑する魔性の妖精あらわる!? フロム鉄道に乗れば妖精に会えるかも

フロム鉄道の途中で見ることができるのが、ショースフォッセン滝です。鉄道はここで数分間止まるため、写真を撮ることができます。このショースフォッセン滝は、男性を誘惑するという妖精フルドラの伝説が語り継がれている場所。運が良ければ滝の岩場から妖精フルドラが現れ、その舞を見ることができます。

そう、この妖精さんは空想でもファンタジーでもありません。なんとリアルに目の前に現れます!

ちなみにこの妖精さんの出現は、フロム鉄道が用意しているアトラクションのひとつだそうです。

妖精フルドラは、その美しい魔力で男性を誘惑し、山の奥へと誘い込む妖精。男性の方はぜひご注意ください。ちなみにこの滝、冬に訪れると凍ってしまいます。ダイナミックな滝と妖精をご覧になりたい方は、暖かい季節に訪れることをオススメします。

■フロム鉄道がくぐるトンネルはほとんど手掘り

フロム鉄道のルートには、途中複数のトンネルがあるのですが、2カ所をのぞいてはすべて手掘りで掘られたのだとか。しかも6~9人の少ない人数で、1週間に2メートルという遅々としたスピードで掘り進められたそうです。またフロム鉄道の特徴として、谷や川を渡るときに橋の上を通らず、線路の下のトンネルに川を通すという工夫がされてあるということ。数々のトンネルを忍耐強く掘り完成させた作業員さんの苦労がしのばれます。

■フロム鉄道は、地球にとってもやさしい鉄道

フロム鉄道の電気機関車は、電力に自然のエネルギーを利用している、とっても地球にやさしい機関車です。その電力の源は、先ほどご紹介したリアル版の妖精が出没するショースフォッセン滝の水力を利用しています。妖精フルドラは男性を誘惑して山に誘い込むだけでなく、自然エネルギーの活用でエコにも貢献してくれている(?)ありがたい妖精なのかもしれませんね。

美しい景色と、謎の体験が楽しめるフロム鉄道。フロム鉄道に乗れば、記憶に残る景色と体験を楽しむことができます。ノルウェーに行くなら、ぜひフロム鉄道で旅をしてみてはいかがでしょうか?

写真:R.M. Sorensen

(ファナティック)

※この記事は2014年04月11日に公開されたものです

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