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こんなことは無意味! なのに承認されたくて、ついやってしまう間違った努力

羽林由鶴

ダイエットしてほめられたい「ほめられたい!」「認められたい!」そんな気持ちは誰にでも多少はあるものです。でもこれが強すぎると大人として生きていくことはつらくなります。

なぜなら大人は簡単に誰かに承認されたりしないからです。けれどそれを、「今のままの自分じゃ誰からも承認されないんだ」と誤解している人が実に多い。その結果ついやってしまう無駄な努力がこれなんです!

■いい学校、いい会社に所属しようとする

出身校が一流大学だったり、大企業に勤務していたら「すごいですね!」と言われるにちがいないと思っていませんか? 確かに最初に話したとき、要するに出会いの場面から一度くらいはそんなやり取りにもなるかもしれません。でも残念なことにそれがそのままあなたの承認になるわけではないのです。

例えば「東大卒です」といったら「すごいですね!」と一度くらいは言われるかもしれません。でもかかわるうちにいつの間にか「東大卒なのに?」なんて言われてしまうこともあるんですよ。今の時代、学校や会社を気にするのは、相手も学校や会社にコンプレックスが強い人くらいです。“いい学校”、“いい会社”とは無縁でも、承認されている人はたくさんいますよ!

■エステにダイエット、美しくなるための外見磨きに力を入れようとする

特に女性は、まずは外見磨きをはじめようとする人は多いです。お金をかけずにできることから、お金を支払えばお手軽にやった気になるものまで、いろいろあるからうれしいですよね。

例えば「5kgやせる」という目標を立てるのは悪くないのですが、結果が出るまでほかの人とかかわらないのは本末転倒。承認されたいなら人とかかわり続けることが大事です。外見がいいのは素敵ですが上には上がいます。

またアンチエイジングが叫ばれてはいますが、本当に年をとらずに生きるなんてことはありえません。外見でほめられ、認められても、それだけでは永遠の承認にはなりません。一度得た承認にしがみつく人生はとても不安なものですよ。

■とりあえず資格を取得しようとする

勉強をするとほめられ認められるという子ども時代の経験が、「とりあえず勉強すれば」という考えになっているのかもしれません。必要な資格ならまだしも、とりあえずということでいろいろな資格試験に向けて常にがんばっている女性は資格ホルダーと呼ばれ、幸せになるどころか、勉強に時間を使うので出会い、そしてかかわりを遠ざけていることに気づかないままだったりします。

必要な資格なら取得して仕事や特技に生かせます。そのときに自信になったり、かかわりを増やすきっかけになるならいいですね。でも使わない資格など要らないし、その勉強をする時間やお金を「他人とかかわること」に使ってほしいです。人とかかわらなければ承認される機会さえないままですから。

■いい男性と結婚し、いい子どもを育てようとする

「自分は承認してもらえないから…」とパートナーの力を借りて承認を得ようとする人がいます。そこで結婚相手は、みんなから高い評価を得られることが大事のように思うわけです。「みんなから一目置かれるような人と結婚して、自分も一目置かれるような人になりたい」ということです。

高い評価を得られる男性を選ばなければならないと思い込めば、慎重になりすぎて恋人にすらなれません。また万が一恋人や夫婦になれたとしても、今度は相手の素晴らしさが常に意識され、自分は卑屈になっていきます。結局穏やかな気持ちになれず、幸せを実感しにくいのです。同じように自分の子どもをいい子に育て、「すばらしいお母さん」という承認を得ようとする人がいます。子どもを自分の思い通りにしようとして、子どもを萎縮させたり、反発させてしまう可能性が強いのです。

■羽林由鶴からのメッセージ

「承認」してもらえるにはどうしたらいいのか? 承認欲求が強い人は、承認されるために努力をしようとします。そこで多くの人が思いつくのが上記の内容です。

努力することは悪くはありませんが、残念なことにこれらをがんばっても、その人に対する「承認」にはなりません。原点に戻ってください。幸せな毎日を安心して送るためには、ありのままのあなたを承認されなければ意味がないということです。そのままのあなたへの承認こそが価値あるものなんですよ。

(羽林由鶴)

※この記事は2014年03月18日に公開されたものです

羽林由鶴

103kgの恋愛カウンセラー。著書に『なぜか相手がホッとして愛してしまう癒し系の女性になるヒント』(青春出版社)など。最新刊は『あきらめる生き方』(泰文堂)

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