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長引く咳! 漢方薬でどう対処する?

T美さんの初診問診票はこんな感じです。あなたの傾向とは似ている? 似ていない?

 

丸山先生「T美さんには麦門冬湯(ばくもんどうとう)を処方します」
T美「爆笑問題みたいな名前ですね(笑)」

丸山先生「この漢方薬は6種類の生薬で構成されていますが、そのうちの5種類が潤す作用を持つ生薬なのです。風邪などの消耗性疾患で浸液(しんえき=体の中の水分)が不足し、喉の粘膜が乾燥して刺激を受けやすい状態を改善する薬です」

丸山先生の初心者講座1

ほかにも、患部から直接吸収されてよく効く漢方薬には、喉が腫れて痛みをともなう場合に使う桔梗湯(ききょうとう)があります。詳しくは医師の診察を受けることをおすすめします。

T美「まさにいまの私にぴったり、という感じですね」

丸山先生「はい。同じ咳が止まらない症状でも、肺炎などの場合には、必要に応じて病原菌を殺す薬も使ったほうがよいかもしれません。T美さんの場合、レントゲンを撮って肺炎ではないとわかっているので、漢方薬だけでも効果はあるかと思います。1日に3回飲んでください。甘くておいしいですよ」
T美「甘いんですか? それはうれしいです!」

丸山先生「服用の際は、お湯に溶かしてお茶を飲むときみたいにゆっくりと飲んでみてください。患部から生薬が直接吸収されることでも効果があります」
T美「わかりました!」

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