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あえて正反対の発想をして、常識の壁を打ち破る発想法―スキーマの心理学

私たち人間は、生まれてから見たり聞いたり実際に体験してきたことに基づいて、どう行動するかということを決定しています。そのため、ついつい型にはまってしまいがち。常識の壁を打ち破るには逆の発想をしてみましょう。

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スキーマの心理学

スキーマというのは、何か行動を起こす際に「これがこうだから、こうしてこうなる」というようにやるべきことが細かく決められている枠組みのことです。普段、私たちはこのスキーマが働くおかげで物事の見当がつくのです。

例えば、友人から「きのうの夜、映画を見に行ったよ」という話を聞いたとき、スキーマが働けば、友人が映画館に入り、チケットを買い、スクリーンで映画を見ているところを想像することができますが、スキーマがなければ「映画? それは何?」で終わってしまいますよね。

正反対の発想で常識を打ち破る

仕事をしていく中で、何か新しい発想が欲しい、殻を打ち破りたいというとき、ステレオタイプの発想のままではなかなか前に進みません。そんなときは、思いきっていつもとちがう発想をしてみることです。朝食にいつも和食を食べているならパンに変えてみる。

車で通勤しているなら自転車に変えてみる。ただそれだけのことでも、いいきっかけになって価値観がガラっと変わり、新鮮な発想が生まれてくることがあります。普段「あまり気が合わないなぁ」と敬遠している同僚と話をしてみるのもいいですね。

正反対の発想の成功例

実際に、この発想法を使って成功した人たちがいます。飲食店に勤めるAさんは、来る日も来る日も山のようなオーダーに追われ、いつしかあれだけ好きだった料理を義務としか思えなくなっていました。

でもあるとき、「今日来てくれたお客様とはもう二度とお会いできないかもしれない。一食、一食、心をこめてお出ししよう」と思えたことから、新鮮な気持ちで仕事をすることができるようになったということです。

また、何度説明しても理解してくれない教え子に嫌気が差していた家庭教師のアルバイトをするBさんは、「教え方がワンパターンなことが原因かもしれない」と気が付き、まったく違う角度から説明するようにしたら教え子がすんなり理解してくれるようになったということです。

行き詰まったときは、発想を変えることが突破口になるんですね。

※この記事は2013年12月26日に公開されたものです

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