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堀北真希×松田龍平×余貴美子 Special Interview

(C)「麦子さんと」製作委員会

ひとりしかいない!
お母さんのことを思ってほしい

 

「親子って、本当にいろいろな形があるから」と余さんが言う通り、映画を見れば、母親と自分の関係を振り返ってみたくなる作品です。「そういうきっかけになってくれたらいいなと思いますね」と松田さん。

「ちょっとちがう角度から話をしてみるきっかけになれば。家族とか母親という部分じゃない、もっと人としての部分、ひとりの女性としての部分って、実はなかなか見られない。そういうのって、意識的に自分を変えてコミュニケーションを取らないとなかなかできなかったりするし。それによって相手もちょっとちがう顔を見せるんじゃないかな、と思います」

堀北さんは「お母さんが毎日繰り返す、『気をつけて行ってらっしゃい』とか『帰って来たら手洗ってうがいしなさい』とか。毎日同じこと言わなくてもいいのに、と前は思っていたけど、それは本当に心配してるからこそなんだ、と思うようになりました」と、本作に出演したことで感じた、母親への思いを語ってくれました。

それを聞いて「いちいち親の言うことに腹を立ててしまう。なんで素直になれないんでしょうね」と微笑みながら語る余さん。

「私も改めて、母のことはあまりよく知らないんだなと思いました。母親に『何か秘密ある?』と聞いたところで、言わないこともいっぱいあるだろうし、私もいっぱい秘密あるし、知らないまま死んでいくんだなと思うんですけど。母の日だけじゃなくて、お母さん大事にしようって思ってくれたら。映画を見て、ちょっとでも、ひとりしかいないお母さんのことを思ってくれれば。そんな日であったらいいなと思います」

映画『麦子さんと』
(配給:ファントム・フィルム)


声優を目指してアニメショップでバイト生活を送る小岩麦子(堀北真希)と兄・憲男(松田龍平)のもとに、幼い2人を捨てたきり音信不通だった母の彩子(余貴美子)が突然舞い戻った。親子3人の同居が始まると、すぐに憲男は家を出てしまう。顔すら覚えていなかった母親との2人きりの生活に戸惑い、反発し続けながらも、少しずつ親子という関係を意識しはじめる麦子。だが、密かに入学を考えている声優学校の案内書を勝手に見られたことから、「あなたのこと、母親だと思ってないから」という言葉を投げつける。その直後、彩子は帰らぬ人となった。亡くなったばかりの母親・彩子(余貴美子)の納骨のために初めて母の故郷を訪れた彼女は、出会う人々から次々と若いころの彩子に生き写しだと言われ、それまで知らずにきた母親の真の姿を知っていく……。誰もが思わず涙する、この冬一番の感動作。

●12/21(土)より、テアトル新宿ほかロードショー


▼『麦子さんと』公式サイト
http://www.mugiko.jp/

※この記事は2013年12月20日に公開されたものです

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