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「ダメかもしれませんが……」をやたら使う人の計算高い心理とは?「責任逃れのため」

あなたの周りには、何かをお願いするときに、まず「ダメかもしれませんが……」と前置きする方はいませんか? 「無理でしょうが、なんとかお願いします!」という、話し手の謙虚さを示す言葉のように感じがちですが、その裏には計算高い心理が働いているようですよ。

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しっかり学んで、相手の意図を探りましょう!

自己弁護型

大事な商談をする際に、「おそらくこんな提案は受け入れてもらえないでしょうが……」などと、最初から諦めているような前置きをする方はいませんか? こう言われた相手は、「いえいえ、そんなことないですよ」と、好意的に受け取ることが多いのかもしれません。

これは、相手が「謙虚さ」から、このような言葉を使っていると考えがちだからです。要は、「自分をたててくれているのだ」と思うわけですね。しかし、この言葉を多用する人には、もっと別の計算高い心理が働いている可能性があるのです。

それは、断られた時のための予防線を張っておこうとする心理です。つまり、自分を守るための言葉なのです。自信満々で提案したプランが受け入れてもらえなかったら、強いショックを受ける人は多いでしょう。しかし、「駄目だろうけど……」という気持ちで提案したプランが駄目だったとしても、「やっぱり」と思うだけ。

心理的なショックを軽減することが出来るのです。

メンツを保ちたい

自己弁護型の人が、最初から諦めの言葉を口にするのは、自分のショックを和らげるためだけではありません。人から自分への評価を下げない目的でも、使われます。人が失敗を恐れるのは、「その失敗により他者からどう思われるのかが不安なため」でもあります。

最初から諦めの言葉を口にしておくことは、自分にとって不利な状況を、あらかじめ作り上げておくことです。「頑張っても駄目」よりも「不利な状況なのだから、仕方がない」と思われたいのです。もし失敗した場合でも、最低限自分のメンツが保てるように、という心理が働いていると言えるでしょう。

責任から逃れたい!

「こんなプランではダメでしょうが……」と言いつつ、持ってきたプランを提案する。この行動には、一貫性がありません。「自信のないプランなら、持ってこなくてもいい!」と言われても仕方がないですよね。しかし、この言葉を多用する人は、あえて自分の態度を明確にしないことも多いのです。

それは、ずばり責任逃れのため。ビジネスの状況は刻一刻と変化していきます。時には、態度を決めかねて時間を稼ぐことで、プランそのものが必要なくなることもあるでしょう。そうやって、自分が責任逃れできることを、潜在的に望んでいるのです。

一見、謙虚そうに思われる言葉に隠された、計算高い心理はいかがでしたか? このような心理を分析すると、この言葉を多用する人は、「仕事が出来る人」だとは言えないのかもしれませんね。相手の言葉から心理分析して、自分の対応の仕方を決定することで、商談も有利に進められそうですよ。

※この記事は2013年11月21日に公開されたものです

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