シングルマザーになったら、生活費はいくら必要?
花輪 これから子どもの教育費がかさむ一方で、年老いた両親の介護問題に直面する可能性もあります。現在、くみさんの家計簿は厳しい言い方をすると、実家暮らしのOLのような状態です。ちょっと高めのデザートなど、自分のための“プチ贅沢”要素がうかがえます。
子どもの教育費などを貯めるには
編集部 生活を見直し、子どもの教育費など将来に向けてのお金を貯めるにどうすればいいのでしょうか。
花輪 まずは「児童手当」に手をつけず、確実に貯めることからはじめましょう。児童手当は「0~3歳未満」は一律1万5,000円、「3歳~小学校終了まで」は第1子と第2子は1万円、第3子以降は1万5,000円、「中学生」は一律1万円がもらえます(所得制限あり)。これを全額貯めておけば、約200万円となり、大学費用を全額とまではいかなくとも、初年度納付金と2年目までの学費ぐらいまではまかなえます。大学に進学させる費用の足がかりになるお金なので、生活が苦しくなっても使ってしまわないよう、心がけましょう。
編集部 「子どもの将来のために使うお金」として、取っておくことが大切なんですね。
花輪 そうです。また、子どもにもらったお祝いも貯めておくことをオススメします。人によっては、自分の両親からおもちゃや洋服などをもらったときに、同じくらいの金額を“つもり貯金”として子ども名義の口座に貯めておくという人も。一度に貯めようとすると大変ですが、日々少しずつ貯めていけば、ストレスなく目標を達成できると思いますよ。
“ちょっとした贅沢”の積み重ねが家計を圧迫。ライフスタイル維持費を見直して
教育費や老後資金を女性ひとりの稼ぎで貯めていくのは大変なことです。子どもが大きくなると携帯電話代や友だちとの交際費など、生活面でもお金がかかるようになるので、自分の支出をもう少し減らす必要がでてきます。ただし、何もかも我慢するような無理な節約はオススメできません。節約を長続きさせるには、メリハリのきいた家計管理を心がけるのがコツ。まずは日々の支出に潜む浪費を洗い出してみましょう。(花輪陽子)
※この記事は2013年11月19日に公開されたものです