どうすれば「お金の価値観がしっかりした男性」と出会えるの?
恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!
今回の相談者は「手持ちのお金をあるだけ使ってしまうタイプ」というまなさん(仮名・26歳)。プライベートで遊ぶ間柄の男友だちは会社の同僚が中心ですが、まわりもほとんどが貯金をしていない人ばかり。「通帳記入をしない」「カードが止められても気にしない」という男性が多く、こういう人と結婚してしまったら……と、将来に不安を感じているとか。(取材・文/島影真奈美)
※まなさん後編はこちら
どうすれば、お金の価値観がしっかりした男性と出会えますか?
いい人がいれば、2~3年以内に結婚したいと思っていますが、なかなかお金の価値観が合う人と出会えずにいます。周囲に貯金をしている男性があまりおらず、このままではいけないと思いながら、ズルズル一緒に過ごしているような状態が続いています。一緒に遊ぶのは20~30代の同僚がほとんど。でも、社内結婚をして、苦労している共働きカップルを見ていると、将来が心配。時短なのに仕事が終わらず、保育園のお迎えに遅れてしまうなど、かなり余裕がなさそう。せめて、「結婚後は貯蓄しよう」と考える男性に出会えるといいのですが……。(まな/情報・IT/クリエイティブ職/26歳)
【まなさんprofile】ひとり暮らし。手取り年収300万円、手取り月収18万円。2012年末に引っ越して、家賃が家賃7万円から8万5,000円にアップ。以前住んでいた部屋はトイレ・バス一緒でキッチンが狭かったのが不満だったけれど、現在はキッチンも広く、バス・トイレ別なのが気に入っている。平日の外出は月5回以下。会社の飲み会は会社のある六本木周辺ですることが多く、予算は1回5,000円程度。友だちとの飲み会は渋谷・新宿で予算3,000~4,000円程度ということが多い。土日どちらかは外出するようにしており、渋谷や二子玉川のカフェでのんびり過ごすのが定番スタイル。
編集部 今回の相談者であるまなさんは「お金の価値観が合う人になかなか出会えない」と悩んでいます。周囲には、お金に無頓着で貯金が苦手な人が多いようです。
花輪陽子(以下、花輪) お金の価値観が合う人と出会えないという話は、そろそろ結婚を真剣に考えたいと思っている20代~30代女性からよく聞きます。ただ、実は自分のお金の価値観が整理しきれてないため、どういう人と出会いたいのか自分でもよくわかっていないというケースが少なくないんです。
編集部 まなさん自身も、貯蓄したいと想いながら、なかなか実践できずにいるそうです。
花輪 もし、お金の価値観が合う人と出会えずにいると感じたら、まずは自分のお金との付き合い方を棚卸ししてみるのがオススメです。そこにある問題点をクリアしていけば、自分自身もお金の価値観が整理できますし、結果、お金の価値観が合う人との出会いの土壌をつくることができます。
編集部 たとえば、まなさんの家計の場合、どのあたりから見直せばいいでしょうか。
花輪 まずは住居費ですね。「家賃は手取り収入の3分の1以内」が鉄則。まなさんの場合は適正家賃が6万円のところ、現状8万5,000円と、2万5,000円もオーバーしています。家賃に収入の多くを持っていかれてしまうと、少々節約を頑張ってみたところで、“焼け石に水”になりがち。水道光熱費が1万4,000円と、ひとり暮らしにしては高すぎるのも気になります。
編集部 実はまなさんは、昨年末に引っ越ししたばかり。今すぐ引っ越しを考えるのはなかなか難しいかもしれません……。
花輪 引っ越した直後に、また引っ越しとなると礼金や引っ越し代が確かにもったいないのですが、最近は安い引っ越しサービスもありますし、礼金ゼロ物件もあるので、「引っ越し」も選択肢のひとつとして心の片隅に置いておくのも悪くないですよ。
編集部 元の家賃は7万円ですが、実はその時点で予算オーバーしていたんですね。
花輪 そうですね。なんとか6万円ぐらいに収めたいところです。ひとり暮らしだと難しいようなら、選択肢としてルームシェアなどを検討してもいいかもしれません。
編集部 先ほど花輪さんがおっしゃっていた、ひとり暮らしとしては多額な水道光熱費についてですが、目標額としてはどれくらいになりますか?
花輪 ひとり暮らしの場合、水道光熱費の適正金額は電気代が4,000円程度、水道・ガスでそれぞれ2,000円程度が理想的。また、食費や外食費、交際費なども少し高いですね。手取りから考えると、食費・外食費を合わせた予算はおよそ3万円くらいにとどめたいですね。
編集部 まなさんはコーヒーが大好き。自宅からもコーヒーを持って行っているそうなですが、それ以外にも1日1回はカフェに寄るのが習慣になっているとか。同じような習慣をもつ女性は案外多そうですが……。