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「借金女子」は意外と多い!? 日常にひそむローンの罠&対処法

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者は複数のローンを抱えて、不安でたまらないというnika☆さん(仮名・28歳)。奨学金や学生時代の借金、車のローンで月々7万円もの返済があり、生活に余裕がないと言います。しかも、奨学金は40代後半まで続くので、子育てと両立できるのか不安だそう。(取材・文/島影真奈美)
※nika☆さん後編はこちら

返済すべきものが多すぎて、毎日が不安です

学生時代の奨学金や車のローンだけでなく、学生時代に友人に借りたお金まで……。返済すべきことが多すぎて不安でたまりません。なるべく安い食材を探してほぼ毎日自炊したり、自分で開発した化粧品を使ったりするなど、生活費を抑える工夫をしていますが、お金に余裕がありません。自動車のローンが毎月3万円で、返済期間はあと3年くらい。奨学金の返済は毎月3万円で、返済は40代後半まで続くので、子育てと返済が両立できるかが心配です。さらに、学生時代に友人から借りた60万円があり、こちらの返済ペースは毎月1万円で30万円を返し終えました。友人には一刻も早く返済したいので、残り30万円を銀行から融資してもらってでも返したほうがいいか、悩んでいます。(nika☆/医薬品・化粧品/専門職/28歳)

【nika☆さんprofile】ひとり暮らし。手取り年収240万円、手取り月収16万円。家賃1万円。社宅に住んでおり、会社から補助があるため、住居費が安く抑えられている。ただし、今年の春から自己負担額が毎月2万円に増える予定。できればそろそろ引っ越したいが、貯金がないのと会社から遠くなるので決断できずにいる。ローンや借金の返済総額が毎月7万円、貯蓄は毎月1万円。フランス旅行に行きたいと思っており、貯金は旅行費用と車検費用にあてるつもり。結婚式に出席する機会が増えてきたので、臨時出費用として毎月3万1,000円をよけておき、何かあれば、ここから使うようにしている。

編集部 今回の相談者は奨学金や車のローン、友だちへの借金など、複数返済が必要なものがあり、生活にゆとりがないのが悩みだという、nika☆さんです。

花輪 手取り16万円のうち、7万円がローンや借金の返済に消え、残り9万円ですべての生活費をやりくりするとなると、かなり生活は厳しくなりますね。

編集部 奨学金と車のローン、友だちへの借金と返済先が複数あると、今の状況を改善しようと思っても、どうしたらいいのやら……。

花輪 じつは、nika☆さんのように、複数の借金があるという人は珍しくありません。「奨学金やクレジットカードのキャッシングは借金である」という自覚が持ちづらいのも一因ですね。

編集部 一度にぜんぶを返済するのは難しそうですが、まずはどれから返せばいいのでしょうか。

花輪 まずは友だちへの借金を返しましょう。利息などがないから、毎月1万円ずつと少しずつ返せると思うかもしれません。でも、友だちへの借金は信用と引き替え。借りた本人はもちろん、周囲にもネガティブな印象を与える可能性もあります。多少、生活費を切り詰めてでも、一刻も早く返したほうがいいですね。

編集部 優先順位のトップは友だちへの借金返済だとすると、次は自動車のローンでしょうか?

花輪 そうですね。もし、クレジットカードのキャッシングなどがあれば、そちらを先にきれいにします。自動車ローンはさほど金利が高くないなら、予定どおり3年で返済しても大丈夫です。

編集部 奨学金はどうでしょうか。

花輪 繰り上げ返済ができればベストですが、難しいようなら当初の予定通りのんびり返済してもいいと思いますよ。

編集部 nika☆さんは、できれば2~3人子どもがほしいそう。でも、結婚して子どもが生まれたあと、現実的に子育てと奨学金返済を両立できるかどうかが心配だとか……。実際、これらは両立できるものでしょうか?

【次ページ】借金返済とライフプラン実現を両立する段取りは?

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