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コーヒー、葉酸……実は「妊娠にNGな食生活」はどれ!?

◆ダイエット・肥満
―「炭水化物を減らし、タンパク質をとるのがダイエットにはいいと聞いた。それは妊娠力のほうに影響するもの?」(24歳)、「太ってると安産、痩せてると難産というのは本当?」(35歳)

「先ほど話したとおり、偏った食生活はよくありません。知識をパズルのようにあてはめるのではなく、食事の基本をマスターして、賢く食事をとるようにしましょう。

太っているからダメということではなく、BMIが18~25程度なら問題はありません。17だとやや痩せ気味で、25だとややぽっちゃりとは言えますが。

『痩せているので妊娠力が心配』というご意見もありましたが、その痩せている体形を維持するのに、無理な食事制限などを必要としていないかどうかということも重要です。同じような体形でも、自然に無理なく維持できている方と、食事制限などをしないとその体形が維持できない方とでは、卵巣機能への影響も異なります。

気をつけたいのは、短期間で急激に体重が変化すること。なぜなら、カラダは生命維持にどうしても必要なわけではないところ、生殖機能などからまずは止めて、生命を守ろうとします。つまり、排卵や生理のような優先順位の低いところは真っ先にストップしてしまうのです。

短期間に、急激に、体重が増減するようなことのないように気をつけてください」

次回は睡眠、冷え、たばこなどについて聞きます。

産婦人科医 片桐由起子(かたぎりゆきこ)先生

1992(平成 4 )年 3月 東邦大学医学部医学科卒業
1992(平成 4 )年 4月 東邦大学大学院医学研究科入学
1996(平成 8 )年 3月 東邦大学大学院医学研究科修了
1996(平成 8 )年 4月 東京都立荏原病院(現:財団法人東京都保健医療公社荏原病院)勤務
1998(平成10)年 7月 東邦大学医学部産科婦人科学講座研究生
1999(平成11)年 3月  東邦大学医学部産科婦人科学講座助手
2001(平成13)年 7月  Center for Reproductive Medicine and Infertility Weil Medical College, Cornell University 留学
2005(平成17)年 4月  東邦大学医学部産科婦人科学講座助手復職
2007(平成19)年 7月  東邦大学医学部医学科産科婦人科学講座講師
2010(平成22)年 7月 東邦大学医学部医学科産科婦人科学講座准教授
2010(平成22)年12月 東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンター副センター長
2010(平成22)年12月 東邦大学医療センター大森病院臨床遺伝診療室室長 兼任
現在に至る

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会 臨床遺伝専門医
日本周産期新生児医学会周産期(母体胎児)専門医
日本内分泌学会 専門医

(取材協力:片桐由起子、文:小池直穂、イラスト:macco)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年11月05日に公開されたものです

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