他人ごとじゃない! もしも「借金」ができてしまったら
編集部 「今は税金を払うお金がないから今度にしよう」というのがいちばんまずいんですね。
花輪 「支払う意思はあるけれど、お金がない」という場合は、まずは納税相談窓口に行けば、分割払いなどの相談にも乗ってもらえます。まずは税金を払う意思があることを示すことが大切です。
編集部 わかなさんも、税金の件は税務署に相談し、延滞税も含めて月々1万円ずつ支払っているそうです。
花輪 消費者金融の金利が約17%、クレジットカードのショッピングリボの金利が約15%なのであれば、まずは金利が高い消費者金融を全額返してしまいましょう。返済先が減ると、気持ちもラクになります。
編集部 とくに減らすべき支出を教えてください。
花輪 まず、クレジットカードは借金を返済するまで使うのをやめます。あると使ってしまうので、クレジットカードにハサミを入れ、使えなくしてしまうのがオススメ。タバコをやめ、好きなアーティストのライブも返済を終えるまではお休みしたほうがいいですね。
編集部 周囲の友だちに借金があることを言っていないため、誘いを断りづらいという事情もあるようです。
花輪 「一年後、資格試験を受けるために勉強をするから」など適当な口実をつくるなどして、お金を使わずにすむよう、周囲に協力してもらうのもひとつの手。ここでがんばれば、一年後には借金を返せて、また好きなライブに行けるようにもなります。でも、このまま、ダラダラとお金を使い続けていたら、何年かかっても返せないぐらい、もっと借金が膨らむ可能性があるんです。
「見たくない現実」から目をそらしても借金は減りません
軽い気持ちの借金が、思いがけない額までふえてしまう……。これは誰にでも起こりうることです。でも、目をそらしていては、状況は悪くなるばかり。まずは返済プランを立てるのが先決。何年かけていくらずつ返しに行くのか、プランを立てずにいると、一生懸命返済しているつもりが、ちっとも借金が減らず、ヘタをしたらふえているということも。崖っぷちに立たされたときほど、現実と向き合う勇気を持ちましょう。(花輪陽子)
※この記事は2013年09月17日に公開されたものです