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他人ごとじゃない! もしも「借金」ができてしまったら

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者は「気づいたら、借金が200万円近くまで膨れあがってしまった……」というわかなさん。ダブルワークをしながら毎月返済をがんばっているけれど、なかなか返済が終わらないそう。もっと生活を見直せば、返済ペースを上げられそうだけれど、見直し方がよくわからないとも。どうすれば、マイナスだらけの生活を脱出できるのでしょうか。FP花輪陽子さんに聞いてみました。(取材・文/島影真奈美)
※わかなさん後編はこちら

ふえてしまった借金。生活を立て直すにはどうすれば……?

借金返済が2年以上続いており、任意整理すべきかどうか悩んでいます。消費者金融を利用したきっかけは友人の結婚式です。そのときはすぐに返済できたのですが、そのあと、転職まで数カ月間無職だったときに、生活費としても利用。思ったよりも簡単に借り入れることができ、月々の返済額も大きくなかったことから、「せっかく無職だし今しかできないことを……と思い、旅行に行ったりもしてしまい、気づいたら100万円を超す借金となっていました……。ダブルワークもしながら2年以上借金返済をしていますが、一向に返済が終わりません。早く生活を立て直したいけれど、何からどう手をつけたらいいのか、わかりません。(わかな/情報・IT/事務職/30歳)

【わかなさんprofile】ひとり暮らし。手取り年収390万円、手取り月収27万円。加えて副業で、月々5万円ほど稼いでいる。現在、クレジットカードのショッピングリボ(金利約15%)が約70万円、消費者金融への借金(金利約17%)が120万、税金滞納が20万円ある。月々の返済額はショッピングリボと消費者金融が各2万円、税金の支払いが1万円。さらにダブルワークで月5万円程度稼ぎ、3~4万円程度は消費者金融に上乗せして返済。休日は昼過ぎに友だちと合流したあと、カフェでブランチをしてから好きなアーティストのライブに参加。帰りに居酒屋やダイニングバーで感想を語り合う。タバコを週1~3回購入。

編集部 気づけば借金額も利息も増えてしまい、2年近く返済しているけれど、全然返済が終わらないという、わかなさん。なんとか生活を立て直したいけれど、何をどうやって生活を見直せばいいのか、よくわからなくなってしまったとか。

花輪 私自身もそうだったんですが、最初は怖いのでせいぜい、数万円しか借りないので給料日が来れば、すぐ返せるんです。「これくらいの借金なら楽勝!」とタカをくくってしまったあとが怖いんですよね……。

編集部 わかなさんも、最初はすぐに返済できたそうなんですが、転職の際、数カ月間の無職期間があり、貯金が底をついてしまったことも借金をふやす原因になってしまったとか。思ったよりも簡単に借り入れることができてしまい、月々の返済額も大きくなかったことから「せっかくだから、無職の今しかできないことを!」と旅行に行き、結果、ショッピングリボの返済が滞ったりもしていたようです。

花輪 気づくとすぐには返せないような額までふえていてようやく焦りはじめるんですが、そこまでくると月々の返済が家計を圧迫しはじめていて、生活が苦しくなるので生活費を補填するために、またキャッシングやリボを重ねるという悪循環に突入してしまうんです。

編集部 怖いですね……。今の生活を脱出するためにはどうすればいいんでしょうか。

花輪 もっと徹底的に緊縮財政にする必要がありますね。「借金を返済し終えるまでは外食もしないし、遊びにも行かない!」というぐらいの強い決意で、できるだけ多くのお金を借金返済にまわす。借金返済は短期決戦でやらないと、いつまで経っても減らないなんです。

編集部 わかなさんの場合、副業で毎月5万円ずつ稼いで、月々の返済額に上乗せして返済しているそうなんですが、それだけでは足りない……?

花輪 奨学金や住宅ローンなど金利が低いものであれば、コツコツ返済すればいいんですが、消費者金融やクレジットカードのリボ払い、税金滞納はいずれも金利が高いので、一刻も早く返済することをオススメします。

編集部 税金も滞納すると金利がつくんですか?

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