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リア充男子が彼女をフットサルに連れてきたがるウラ心理、“カノジョ会”願望とは?

“恋バナ収集ユニット”桃山商事が、これまで見聞きしてきた恋愛エピソードをもとに、男女のすれ違いや細かな男性心理についてご紹介していく当連載。今回のテーマは、「男子の“カノジョ会”願望」に関するお話です。

フットサル場で、女性たちがベンチにズラリと並ぶ光景を目にしたことはありませんか? 彼女や奥さんから黄色い声援を受けながら、元気ハツラツにプレーする男子選手たち。まさに“リア充”を絵に描いたようなシーンですね!

これはフットサルに限らず、野球やバスケ、ラグビーにバレーボールなど、多くのチームスポーツで見られる景色です。いかにも“リア充”な場面ですが……当の女子からは、意外にも不満に感じているという声が少なくありません。

「応援したい気持ちはあるけど、プロでもない人たちのプレーを見させられても、正直そんなにおもしろくない」(30歳/看護師)

「大事な休日なのに、何で彼氏の趣味につき合わなきゃいけないのって感じです。他にやりたいこととか一杯あるのに!」(25歳/派遣)

「夏は暑くて日焼けするし、冬は寒くて凍え死ぬ。季節によっては過酷な環境だし、座って耐えるしかないのはかなりつらい。ちょっとはこっちの身に鳴って欲しいですね」(27歳/事務職)

このように、コートの外には不穏な空気が漂っているようです。

しかし、一方の男子はいうと、そのことにほとんど気づいていないようです。彼らの中には、「俺のカッコイイ姿を見せてやんよ!」「趣味とデートを兼ねられて効率いいぜ!」「女子って“男同士の真剣勝負”に萌えるんでしょ?」という心理が働いており、むしろ彼女を喜ばせているとすら思っています。つまり、彼らにとってこれは、自分と彼女の満足を両立させる、非常に好都合なデートなのです。それゆえ、女子が不満に思っているだなんて想像すらしないわけです。

■「彼女同士でメアド交換して、女子会とかしてきなよ」

32歳の編集者・マユミさんは、フットサル男子とつき合っていた過去をこう振り返ります。

「元カレが結構マジメにフットサルをやってる人で、毎週のように同伴させられました。それである日、私が『たまにはどこか出かけようよ』と不満をもらしたら、『いつもいろんなところに連れていってるじゃん』って言ったんですよ、そいつ! 彼の中ではデート扱いだったんですね~(笑)。しかも極めつけは、『チームメートの彼女同士でメアド交換して、たまには女子会とかしてきなよ。俺の仲間の彼女だし、絶対に仲良くなれるから』って! もう開いた口がふさがらなかったですね」

一度、チーム代表者の奥さんが主催する女子会に参加したというマユミさん。それが何と、彼氏との別れを考えるきっかけにまでなってしまったとか。

「選手たちは仲間同士だろうけど、私たち女子はハッキリいって知らない者同士じゃないですか。話すこともそんなにないし、かなり気まずいですよね。それで、『ウチの彼氏、キャプテンに憧れてるって言ってましたよ~』とかヨイショするハメになったりで……そういう“嫁プレー”にほとほと疲れました。帰りに彼氏と会ったら、『俺たちの文句で盛り上がってたんだろ、ワハハハハ』って妙にご満悦で。軽く殺意を覚えました」

悲しきかな、恋人のことを“所有物”と思っている男子は少なくありません。それゆえ、自分の知らないところで人間関係を築かれるよりも、“俺たちの嫁同士”で交流してもらった方が断然安心です。男子たちの“カノジョ会”願望には、そんな心理も隠されているのです。

そう考えると、あのフットサル場の光景は、リア充たちの戯れなどではなく、男の都合にまみれたグロテスクなワンシーンと言えるかもしれません……。

【プロフィール】
清田隆之
恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。失恋ホスト、恋のお悩み相談、傷心旅行のツアーガイド、合コンの企画から恋愛コラムの執筆まで、何でも手がける恋愛の総合商社。男女のすれ違いを考える恋バナポッドキャスト『二軍ラジオ』も更新中!
Twitter:@momoyama_radio
HP:桃山商事

※この記事は2013年06月26日に公開されたものです

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