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「対等な関係」の落とし穴とは? “ワリカン夫婦”に潜むワナ

  • ここ1年以内に買った高価なものは美顔器、8万円也。「“自分へのご褒美”というより、ほぼ衝動買いで買ってしまいました。後悔のないよう、しっかり使いたいと思います」。

花輪 もし、細かく話し合わないまま、家計をワリカンにしてしまうと、病気やケガ、妊娠など“いざというとき”に困るケースもあります。私の知り合いのカップルが、まさにそう。奥さんが産休に入り、収入が減ってしまったのにも関わらず、引き続き生活費を半額出さなくてはいけないという状況なのだそう。

編集部 それはつらいですね……。

花輪 でも、おそらくダンナさんにも悪気がないんです。結婚したときに、そういう約束でやろうという話になっていたので、そうしただけ。

編集部 彼と将来のお金について話し合うにあたって、やはりネックになりそうなのが趣味費です。彼は旅行好きで、国内旅行がすることが多いそう。最近は3カ月に1回のペースで山梨(富士山)をはじめ、東北、群馬など国内の温泉めぐりを楽しんでいるそう。

花輪 歌舞伎やオペラなどのお金のかかる趣味に加えて、旅行も……となると、なかなか難しいかもしれませんね。

編集部 かといって、自分だけが趣味をがまんすると、「向こうは自分の好きなことにお金を使っているのに!」という不満の原因にもつながりそうです。

花輪 お金をかけずに楽しむ方法を2人で探すのもいいかもしれません。たとえば、温泉が好きなんだったら、泊まりがけではなく、日帰り温泉で楽しんでみるとか。あとは、お金のかからない別の趣味を2人で見つけられるといいですよね。いい宿に泊まろうと思うと高くつきますが、登山やウォーキング、公園でのピクニックであれば、安上がり。私も今まさに挑戦中なのですが、“お金をかけずにいかに楽しく過ごすか”に注目してみると、意外な選択肢が見つかって驚かされます。

編集部 頻度を減らして、そのぶん、1回あたりは贅沢に過ごすという選択肢もありそうですね。

花輪 そうですね。“こうでなきゃ”と決めてしまわず、お互いに、やりたいことをかなえるためにはどうしたらいいかというスタンスで話しあえば、理解も深まるし、目指すべきライフスタイルのすり合わせにも役立ちますよ。

結婚後のお金の優先順位には、独身時代以上に気を配って

結婚する前はもちろん、結婚したあとでもなかなかお金の話をしづらいという話をよく耳にします。でも、一生のパートナーとしてやっていく上で、お金の話は切っても切り離せません。将来家を買いたいのかどうか、買うとしたらどれぐらい貯めるのか、子どものための教育資金や自分たちの老後資金をどれぐらい用意するのか。また、妊娠・出産などで収入が減ったらそのときはどうするのかといったことをしっかり話し合い、貯蓄できる体制を整え、その上でお互いが自由に使うのなら何の問題もありません。(花輪陽子)

※この記事は2013年06月18日に公開されたものです

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