お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

雑誌やテレビで人気の「節約テク」がうまくいかないのはなぜ?

花輪陽子

花輪 メモ程度で構わないので、使った金額を記録しておくことをオススメします。クレジットカードを使った場合は明細をチェック。たとえば、ぱたこさんにとっての駅ビルのように、決まった場所によく行くようであれば、そこでの1年間の支出を予算化してしまうのも手です。

編集部 食費や交際費と同じように、「○○費」というのを自分で決めてしまうわけですね。

花輪 年間どれくらい使っているのかを調べてみると、意外とたくさん使っていてびっくり! ということもあります。まずは全体像を把握し、その上で実現可能な数字を洗い出していくことが大切です。

編集部 そうすると、貯金できるお金が残らなくなってしまうのが心配です……。

花輪 貯金する分は最初によけておくといいですよ。たとえば、手取り18万円で月々5万円貯蓄するのであれば、使ってもいいお金は13万円。これをどう割り振るかを考えます。

編集部 ぱたこさんは、1カ月単位で大まかな予算を立て、そのうえで、月4回、食費・交際費を含む1週間分の予算として1万円をおろしているそう。予備費として、2万円ずつ「袋わけ」したお金を総額6万円用意し、袋わけしたお金がなくなり次第補充しているそうなんですが、どうも当初の予算をオーバーしてしまうとか。

花輪 予備費として補充する金額が多すぎるのかもしれませんね。「袋わけ」は、決まった予算を守れてこそ有効なテクニック。予備費はあくまでも臨時出費用なので、月々の支出額をベースに、もとの予算を増やしたほうがよさそうです。また、クレジット払いは予算と支出が合わなくなるいちばんの元凶。現状、カードが「第二の予備費」になってしまっているので、早急な見直しが必要です。

*1、*2:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2012」より

貯まらん体質改善は、まず支出の把握から!

「予算を立てているのに、全然守れない」という悩みの原因は、実は実態にそぐわない予算が原因かもしれません。雑誌やテレビなどでさまざまな節約方法が紹介されていますが、人によって合う・合わないは当然あります。続かない理由は「我慢が足りないから」ではなく、ライフスタイルに合っていない可能性もあるんです。まずは、出費をメモしたり、レシートを集めるなど、支出の把握からはじめてみましょう。(花輪陽子)

※この記事は2013年05月28日に公開されたものです

花輪陽子

ファイナンシャル・プランナー。OL時代は借金200万円の“貯まらん女”だったが、2009年に「夫婦同時失業」を経験し、ファイナンシャル・プランナーに転身。『夫婦で一生に必要なお金がしっかり貯まる本』(PHP研究所)、『大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術』(朝日新聞出版)、『貯まらん女のお金がみるみる貯まる魔法のレッスン88』(マガジンハウス)、『貯金ゼロ 借金200万円! ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)など著書多数。 http://yokohanawa.com/

この著者の記事一覧 

SHARE