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社長から強引にキス! セクハラ・マタハラに悩む女子への相談ダイヤル

同世代女子が気になるトレンド情報から、新商品、人気スポットなどまで、ランチタイムの話題にしたい、気になるあれこれをピックアップ!

「女性手帳」や「育休3年」の議論が活発化し、働く女子のライフプランについて、ますます関心が高まっていますね。「妊娠・出産後も仕事を続けたい」「妻にも働き続けてほしい」と望む人たちが多くいるにもかかわらず、働く女子が安心して出産、育児をし、仕事へ復帰できる環境はまだまだ整っていないのが実情です。



男女雇用機会均等法が施行されてから27年。職場での「セクハラ」や「パワハラ」に悩む女性は未だに多く、加えて、妊娠・出産を理由に嫌がらせをされたり、不利な処遇を受けたりする「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」も新たに注目されつつあります。

しかし、「セクハラ」や「マタハラ」などのセンシティブな問題は、職場の同僚はもとより、家族や友人にも相談しづらい内容であることも多く、ひとりで悩みを抱えている人もけっこういるようです。こんなとき、大きな味方になってくれるのが、毎年17,000件の労働相談対応の実績を持つ「日本労働組合総連合会(連合)」の「なんでも労働相談ダイヤル」。

相談員は、経験豊富な労働組合の役職員やそのOB・OGたち。法律だけでなく、日ごろから職場の女子社員の相談にも対応している方々なので、本当に頼りになります。

では、これまでどんな働く女子からの相談事があったのでしょうか。連合の非正規労働センター局長・村上陽子さんに、解決策を含めて、お話を伺いました。

■社長から強引にキス! 「セクハラ」を受けた女性の場合……
「知人の紹介で入社し、本社で研修。最終日に社長から食事に誘われ、手を握られ、強引にキスをされる。その後、頻繁に『会いたい』とメール。『これ以上続くなら退職も考える』ときっぱりと断ったら、それ以降、現場に呼ばれなくなるなど、仕事がやりにくくなった。仕事で会う機会も多く、困っている。同僚の男性や、本社の女性には話せない」(30代・正社員・関東)

「法律的な知識などをアドバイスしたところ、ひとりで会社と交渉することは本人の精神的な負担も大きいとの希望があり、ひとりでも入れる連合の労働組合に加入してもらい、会社との交渉を連合でサポートしました。相談者は仕事への意欲も強く、一定規模以上の会社でもあったため、配置の変更がありました。また、交渉の中で、会社全体としての再発防止策についても協議してもらいました」(村上さん)

■妊娠・出産を理由に解雇! 「マタハラ」を受けた女性の場合……
「契約社員で税理士事務所に勤務。妊娠・出産し、事務所に復帰しようとしたが妊娠・出産を理由に契約更新されなかった。のちに『解雇通知』が送付されてきたが、その内容は『業務が充足しているため』と記されていた。会社は『自己都合(妊娠は自己都合)による退職』と言うが、『会社都合による退職』を求められないのか」(20代・契約社員・東海)

「男女雇用機会均等法では、妊婦および出産後1年以内の女性を解雇することは無効と
されています。解雇するのであれば、それが妊娠・出産を理由としたものではないことを使用者は証明しなければなりません。また、『業務が充足しているため』としていたとしても、解雇には客観的・合理的な理由と社会的相当性が求められます。これらの法規範を背景にして、会社側と交渉することが可能です」(村上さん)

一例ではありますが、こういった相談は数多く寄せられているそう。そこで、このたび連合では、5月27日(月)、28日(火)の2日間、「働く女性のための全国一斉労働相談キャンペーン」を実施。「常設の相談ダイヤルよりも女性相談員を増やして、対応します」(村上さん)のとのこと。

労働組合の有無や雇用形態によらず、“すべての働く女性”の悩みに応えてくれるので、少しでも悩んでいることや気になっていることがあるなら、この機会に相談してみてはいかがでしょうか?

●働く女性の労働相談キャンペーン
2013年5月27日(月)~28日(火)午前10時~午後7時
※上記期間以外も常設しています
0120-154-052(相談無料)※携帯電話、スマートフォンからでもOK!
http://www.jtuc-rengo.or.jp/info/event/20130527st.html

(ヨダヒロコ)

※この記事は2013年05月23日に公開されたものです

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