生理前のニキビや便秘! 漢方薬で解消できる?
~約4週間後の再診~
草鹿砥先生「生理痛、よくなりましたか?」
B美「はい! 腹痛も腰痛もほとんどなくなりました。鎮痛剤を飲まなくてよかったし、仕事も休まずにすみました!」
草鹿砥先生「月経時の血の様子はどうだったかしら?」
B美「以前は血の塊があったり、黒っぽい血だったんですけど、塊が小さくなって前よりきれいな赤い色の血でした」
草鹿砥先生「ほかに変わったところはあった?」
B美「……そういえば、肩こりがなくなったかな?」
草鹿砥先生「芍薬甘草湯は肩の筋肉にも効くので、そのためでしょう。しばらくこのまま飲み続けて、様子を見ましょう。また来月もいらしてください」
B美「わかりました。ありがとうございました」
~とある日、またランチをしているA子とB美~
A子「冷えがよくなってうれしいな~。やっぱり冷えは万病のもとだよ」
B美「私もあんなにひどかった生理痛がよくなったことが驚き。もっと早く漢方薬を試せばよかった」
A子「草鹿砥先生に聞いたんだけど、漢方薬は一人ひとりの体質と症状を見て処方するものだから、自己判断で漢方薬を選んで体に合わないと危ないこともあるんだって。でも自己判断で飲んでる女子ってけっこういるな……と思った」
B美「『漢方薬なら安全じゃない?』とか『有名な漢方薬だからとりあえず飲んでみよう』って思っている子、きっといるよね。病院でちゃんと診てくれるんだから、診てもらったほうがいいよね」
A子「私は、『甘いものや味の濃いものを控えなさい』って言ってもらったのも、自分の体質を知る上でよかった。体が弱いのを体質のせいにしていたけれど、自分でできることもあるんだね」
B美「そうだね。これからまた漢方薬を続けて、さらに体調をよくしていきたいね!」
※効果には個人差があります。医師の診断を受けてから漢方薬を服用するのをオススメします。
草鹿砥千絵 くさかど・ちえ
日本東洋医学会漢方専門医。日本産科婦人科学会専門医。山梨医科大学(現・山梨大学)卒業。東京大学附属病院、関東労災病院、社会保険中央総合病院などで産婦人科、女性外来を担当。PCU College of Holistic Medicineに短期留学後、現在、小菅医院・横浜朱雀漢方医学センター副センター長。著書に「かるたde漢方」(源草社)。
(取材協力:草鹿砥千絵、構成:小池直穂・小川たまか、イラスト:miya)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2013年04月26日に公開されたものです