「借金女子」は意外と多い!? 日常にひそむローンの罠&対処法

編集部 となると、最初に解決すべきは、友だちへの借金ですね。nika☆さんは、銀行で融資を受けて返済することも検討しているそうですが……。
花輪 収入が多い人であれば、銀行で融資を受けてもいいですが、nika☆さんの収入とライフスタイルを考えると、これ以上新たな借金をするのは避けたほうがよさそうです。“借り癖”を解消するためにも、まずは日常生活の中からムダ遣いをあぶり出し、借金返済に回すのが先決です。
編集部 その場合、どのあたりの項目が削れそうでしょうか?
花輪 まず、洋服代を見直したいですね。「友だちへの借金を返済し終えるまでは新しい洋服は買わない」くらいの覚悟が必要。クレジットカードもいったん封印するか、せめて限度額を30万円以下に下げましょう。
編集部 そうすれば、一目惚れして、値段も見ずに洋服を買ってしまうという失敗も自然となくなりますね。
花輪 私自身もかつてそうだったんですが、借金があると、その後ろめたさから気持ちも後ろ向きになるし、何をしていても気もそぞろになってしまうんです。自分のために使うお金を最大限に絞ってでも、短期集中で借金を返すのがオススメです。
編集部 “いつもの生活”をしながら、借金を返そうと思ってもなかなかうまくいかないということでしょうか。
花輪 その通りです。もし、手元に海外旅行をするための貯金があるのなら、その分は友だちへの借金返済にあてたほうがいいです。残り30万円を返済するまでの一時的なことだと割りきって、交際費もグッと低く抑え、自動車保険も見直しましょう。
編集部 こうやって浮かせたお金をすべて借金返済にあてるわけですね。
花輪 がんばれば半年ぐらいで友だちへの借金は返済し終えるはずです。すると、毎月1万円の余裕が生まれますから、その分は貯蓄に回すこともできますよ。
「年収の1/4を超える借金」は返済が難しくなる!?
自分の収入で返済できる借金には限度があります。一定額以上に膨らむと、従来の仕事だけでは返済しきれなくなることに。借入限度額の目安は、手取り年収の1/4(住宅ローンなどは除く)程度。これでも金利15%以内なら何とか返済可能というギリギリのラインです。収入が少なければ少ないほど、借金を抱えるリスクは大きくなります。「貯めてから使う」というマネースタイルは自分と、将来の家族を守る、大切な生活習慣でもあるのです。(花輪陽子)
※この記事は2013年04月16日に公開されたものです