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北海道夕張市が、ホームページに市債の状況を示した「借金時計」を掲載

北海道夕張市が4月11日、市債の状況を市民にわかりやすく知らせるため、同市ホームページ上に「夕張市の借金時計」を掲載した。これは、市債残高の見込み額を時計の形で示したもので、減っていく様子をカウントダウン形式で表示している。

同市は、2006年に市の財政が破綻していることが発覚。解消すべき累積債務の額は353億円と計算され、標準財政規模の8.1倍にものぼった。

この借金時計では、財政再生計画終了までに返済しなければならない「再生振替特例債」の額のほか、福祉、教育、土木、ごみ処理など市町村の基本的な施策を行うための「一般会計」、民間企業と同じ考え方に基づいて処理する「企業会計(水道事業会計)」などの表示方法を選択でき、それぞれ市民一人あたりの額を見ることができる。

●日本や世界にある「借金時計」

「借金時計」は、国や地方にどのぐらいの借金(国債、地方債など)の残高があるのか時間当たりで表したもの。アメリカではニューヨーク・マンハッタンに設置されており、日本でもかつて、財務省のホームページに一時期掲載されていた。

よく知られているのは、経済ジャーナリストの財部誠一氏がホームページに掲載している、国と地方の長期債務残高を表示した借金時計。また、夕張市のほかにも、浜松市(静岡県)や富士見市(埼玉県)、小田原市(神奈川県)など、さまざまな市のホームページで見ることができる。

※この記事は2013年04月11日に公開されたものです

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