あなたの「卵子」が残り何個かわかる!?
不妊治療ってどんなことをするの?
治療プログラムの流れは、原因や患者の求めに応じてさまざまです。一般的には、まず検査をして、診断、薬と人工授精を行い、場合によっては原因をとりのぞくために手術をし、また治療や人工授精を行い、だいたい半年から1年たっても妊娠しなければ、体外受精など高度な生殖医療へステップアップするそうです。年齢や患者の希望を考慮した結果、いきなり体外受精を選択する場合もあるそうです。
<治療プログラム>
不妊治療では、薬で卵巣を刺激したり筋腫をとったりはしますが、妊娠しやすいカラダに体質を改善することは、なかなか難しいようです。つまり、卵子の質を上げたり、年齢を若返らせたりすることはできません。検査結果によって見通しを立てながら、患者の不妊期間や希望を聞いて、徐々にステップを上げていくことになります。
・タイミング指導……排卵時期を予測してセックスのタイミングを指導します
・人工授精……採取した精子を直接子宮腔内に注入して妊娠させる方法
・体外受精……卵巣から卵子を採取して、体外で卵子に精子を振りかけて、受精し分割した受精卵を体内へ移植する方法
・顕微授精……卵巣から卵子を採取して、体外で卵子の細胞質内に1匹の精子を進入させて受精させ、体内に移植する方法
このように不妊治療には時間がかかりますし、残念ですが万能なわけでもない様子。子どもがどうしてもほしいという人なら、早めに不妊治療にトライするのがいいようです。産むタイミングがあるのに、ずるずる先延ばしにしている人なら、これを機会に夫婦で話し合ってみては?
(取材協力:永田順子、文:小池直穂、イラスト:macco)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
こころとからだの元氣プラザ 婦人健診課医長、東京医科大学兼任准教授、専門は婦人科腫瘍。「月経不順や生理痛など気になることがあれば、自己判断でがまんするより、受診してみてください。病気予防はもちろんですが、健康へのアドバイスができればと考えています」。
「すべての人びとのいのちと環境のために」をモットーに、健康診断・精密健康診断・外来診療と、病気の早期発見・早期治療に取り組んでいます。なかでも「女性のための生涯医療センター」は、婦人健診と女性外来の二本柱で“女性の健康”の強い味方。
※この記事は2013年04月01日に公開されたものです