手みやげ予算は9割近くが2,000円以下
物選びのセンスだけでなく普段の食生活や気くばり度まであらわになってしまう手土産。
今回、マイナビウーマン会員のみんなに「お花見で迷ったり、困ったりするポイント」を聞いてみると「防寒対策」(54%)に次いで多かったのが「持っていく手料理や手みやげ」(43.6%)という結果になり、やはり半数近くの人が「何を持っていこうか」と思ったことがあるようです。また、持っていく場合の予算を聞くと、約9割の人が2,000 円以下であまりお金はかけていない様子。
それでは、実際にみんなはどんなものを持って行っているのでしょう。
[回答者数:296人(22~34歳の女性)、「マイナビウーマン」にて2013年2月にWebアンケート]
テッパンルールその1状況をフォローできるアイテムを選べばコンビニで十分!
今までのお花見で好評だった手みやげを聞いてみると、多かったのが飲み物系。中でも定番はやはり缶ビールのようでしたが、ほかにも
「女性が多いとビールだけだとさみしい感じがするので梅酒を持っていったら甘くて飲みやすく人気でした」(ぱねちん/25歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
「ノンアルコール飲料は、お酒が飲めない人にも雰囲気を味わってもらえます」(どんぐり/27歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
のほか、ソフトドリンクは使い勝手がいい、スパークリングワインやワインを持っていくと雰囲気がオシャレになるというコメントもありました。
また、食べ物系は
「冷めてもおいしいチーズ系の乾物おつまみ」(irie/29歳/医薬品・化粧品/技術職)
のほか、
「コンビニのおでんは夜桜の必需品」(リラックママ/29歳/商社・卸/事務系専門職)
「焼き鳥やアメリカンドッグなど手が汚れない串もの」(nami/26歳/商社・卸/販売職・サービス系)
「分けやすい小分けのお菓子」(るいるい/28歳/金融・証券/専門職)
などでした。
ほかの参加者の食べやすさや少しでも過ごしやすくなるアシストになるようなものであれば、オシャレさや値段にかかわらずコンビニでそろえられるものでも十分喜んでもらえるようです。
読者の声を生かした手軽で失敗ナシの使えるおもたせ
アンケートに寄せられたコメントをもとに、今年のお花見にオススメのおもたせをセレクト。何を持っていこうか迷ったら参考にしてみてね。
見た目もかわいい小分けプチ和菓子
お花見の雰囲気を盛り立てるお菓子といえば和菓子。小分けになっているタイプなら、配りやすく、もらった人も自分のタイミングで楽しめ、持ち帰ることもできます。さくらの葉を練り込んだ生地で粒あんとさくら風味のもちを包み込んだ「桜もち入りミニトラ焼き」(3個入り)158円、塩漬けしたさくらの葉を練り込んだ「桜のひとくち大福」(90g)158円。ともに期間限定のため、なくなり次第終了/
生の果実がその場でジュースに
一番おいしいソフトドリンクといえば、しぼりたての100%ジュース。その場で作れれば盛り上がること間違いなし。そのまま飲んだり、チューハイやカクテルにして楽しみませんか。生のグレープフルーツやオレンジにセットしてハンドルを約1分間回すだけ。ストローをさせばそのままジュースが楽しめる「おかしなグレフルチューチュー+オレンジ」2,100円(メーカー希望小売価格)/
選べる楽しさもあるフレーバーティー
肌寒くなってきたときに活躍する温かい飲み物。お湯とティーパックを持っていき、好きなフレーバーを選んでもらったり、飲み比べをするのも楽しそう。ワイルドベリージンガー、ブラックチェリーベリー、トゥルーブルーベリー、カントリーピーチパッション、ラズベリージンガーという5種類のハーブティーが入った「セレッシャル フルーツ5種セット」(5種類18ティーパック入り)428円/
テッパンルールその2喜ばれる手料理は、片手でOKメニューや定番のアレ!
今までに持っていって好評だった手料理を聞き、多くの挙げたメニューが“おにぎり“”サンドウィッチ”など片手で食べられるもの。飲み物を片手に持ちながら、反対の手で取りやすいというのがお花見では重要のようです。
特に“おにぎり”は、
「おかず系のものは屋台で売っているけど、ごはんが欲しいと思う人のために友人が用意してナイスでした」(あーさ/24歳/金融・証券/専門職)
という意見や、おにぎりより少し豪華にいなり寿司や手巻き寿司、ちらし寿司をおにぎりにしていくという人がいたり、サイズはひと口サイズにして食べやすくするなどの気遣いもしているようです。
また、おかず系で人気だったのは、お弁当メニューの王様であるからあげ。その理由は、
「誰もが好きだし、おかずにもおつまみにもなるので」(nchan/26歳/ソフトウェア/技術職)
のほか、冷めてもおいしい、かぶっても家によって味がちがうので意外と大丈夫ということでした。
テッパンルールその3"時間に弱い""取り分けづらい""汚れる"は三大NGメニュー
一方、せっかく作っていっても食べてもらえず残り続けるのは悲しいですよね。みんなに今までのお花見で不評だったメニューを聞いてみると
「手が汚れてべたべたになってしまった骨付きチキン」(はづき/25歳/金融・証券/専門職)
など簡単に手が洗えない場所で手が汚れるものは困りもの。また、
「水っぽいサラダはおいしくないし汚れて大変でした」(ゆう/25歳/情報・IT/技術職)
「食べるころには溶けていたアイス」(どぅ/26歳/機械・精密機器/技術職)
という時間の経過に弱いものもNG。スイーツ系なら、時間経過に強いシフォンケーキやドーナツなどがよさそうです。さらに、
「取り分けが必要で食べにくい手作りの肉じゃが」(ありーい/30歳/生保・損保/事務系専門職)
「絶対にはしがないと食べられないもの」(むぼさん/30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
など手が出しずらいものは、
「グラタンを小分けにして持っていったら、こういう席では珍しくお酒のあてにもなるので喜ばれた」(まりりん/28歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
など、取り分けやすい工夫をしていくようにしましょう。
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テッパンルールその4敷物、アイテムで視界を華やかにすると写真映りもアップ
女性にとって雰囲気は大切。ちょっとしたアイテムでオシャレなロケーションになれば、例年のお花見よりちょっとランクが上がった気分になりテンションも上がります。
マイナビウーマン会員のみんなも
「ビニールシートは普通の青じゃなく、パステル調だったり可愛い柄だったりすると雰囲気がよく席を離れたときも見つけやすい」(narumaihorn/30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
「お皿やフォークをプラスチック製のカラフルなものにした」(あじゅ/31歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
「各自がお気に入りのカップを持ってくる」(キティ/23歳/金融・証券/営業職)
など演出をしているよう。ちなみにファッション編に登場してくれたスタイリストの峰岸さんは、普通のレジャーシートの上に手芸店で買った布を敷いているようです。
お花見の様子は写真にも残ります。少しでもオシャレに映っていると思い出も割増しでいい思い出になるかも!?
テッパンルールその5便利グッズもゲームも定番でハズさない
持っていくと喜ばれるアイテムは、ウエットティッシュやホッカイロ、座布団という人が多く、定番ものがよさそう。紙コップに名前を書くための油性ペン、ごみ箱にも座布団代わりにもなる段ボールが意外と使えるという人もいました。そのほか、
「あぶりものが最高になるガスバーナー」(きき/30歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
などアウトドア用の調理器具は、寒さ対策にもなり好評のようです。ただし、場所によっては火気厳禁という場合も多いのでマナーを確認してから用意しましょう。
また、ゲームグッズを持っていく人もいるようです。しかも
「ウノは欠かせない」(こっこっこ/27歳/医療・福祉/専門職)
「なんだかんだ、盛り上がるのでポッキーを持って行ってゲームに使います」(ありーい/30歳/生保・損保/事務系専門職)
など、誰でもできる定番ものでも十分盛り上がるよう。
「巨大ジェンガを隣りの団体さんがやってて、かなり楽しそうだったので混ぜてもらった。楽しかったです(笑)」(水玉/30歳/小売店/販売職・サービス系)
というようにまわりまで参加したくなるほど楽しい時間にできれば持っていくかいがあるというものですね。
盛り上がりに貢献できるアイデアアイテム
便利だったり、盛り上がったり……。お花見を楽しませてくれそうなアイテムを紹介します。
缶が生の泡立ちで乾杯できる
注ぎ口に取り付けるだけで缶ビールでも生ビールのようなきめ細かな泡立ちを実現できる優れモノです。350ml、500ml缶のどちらにも対応しており、透明カップとともに持っていけばビール党に喜ばれること間違いなし!
「ビアスムーザーII」735円/
夜桜を背景にして空中へお絵かきしよう
夜桜花見に活躍しそうなのが、専用ペンライトとiPhoneを使って誰でもペンライトアートを楽しめる注目アイテム。絵やメッセージを空中に描けば、写真がアートに変わります。
「夜空におえかき」2,520円(メーカー希望小売価格)/
NASAが開発した頼れるシート
NASAが開発し、米軍も正式採用している高品質シート。独自の4層構造で湿気や水分をカット。マイナス20度の厳寒時でも熱を逃がさない性質があり、いざというときは、体に巻いて使えます。
「オールウェザーブランケット」オープン価格/
暗くなったら点灯させてグラスへイン
水の中に入れられるキューブタイプのライト。氷のように冷やしてドリンクに入れれば光るカクテルのできあがりです。夜桜お花見のムードがアップ。トイレ帰りにシートを見つけるときの目印にもなります。
「ライトキューブ」472円/
簡単!お手軽アイテムで誰でもできる!粋な演出で花見気分を盛り上げる小ワザ
関東風、関西風2種類の桜餅を食べ比べ
桜の木の下で食べたい和菓子といえば桜もち。小麦粉などで焼いた生地であんこを巻く関東風(長命寺)と、道明寺粉で作ったもちのようなものであんこを包む関西風(道明寺)の2種類があることは、意外と知らない人も多いかも。せっかくならどちらもそろえて食べ比べてみませんか。出身地などで好みが分かれて話のタネになりそうです。
コップの中に花びらを 風情ある桜酒、桜湯
飲んでいるカップに花びらを落として粋な「桜酒」に。さらに、お酒好きが集まるお花見なら、桜の名がつく銘柄やラベルに桜が描かれた日本酒を少し用意してもよし。また、お酒が苦手な人のために桜の塩漬けを用意しておくとお湯を入れて「桜酒」ならぬ「桜湯」が楽しめます。
遠目からの撮影で雰囲気全体を切り取る
お花見の写真を見返すと、楽しそうな顔があっても肝心の桜が映っていないということがよくありますよね。撮影するなら、自分の席から見える桜や、トイレから戻ってくる際などに自分たちのエリア全体がわかる写真を桜を入れて撮っておきましょう。言葉にできるエピソードだけじゃなく、そのときの空気感を残すことができます。
(執筆:浜田彩)