タロットカード「世界」の意味は？　正位置・逆位置別に解釈を紹介

タロットカードの絵柄にはさまざまな意味が隠されています。これを深く読み取れば、未来に役立つヒントが得られるかもしれません。

本記事では、タロットカード「世界」の意味や正位置、逆位置別の解釈を紹介。また、「世界」が表す恋愛運、金運、仕事運を読み解いていきます。

Check!
【大アルカナ一覧】タロットカードの解釈を正位置・逆位置別に紹介

※本シリーズでは、マルセイユ版タロットに準じたカード番号を採用しております

タロットカード「世界」の基本的な意味

カードの四隅に描かれた「獅子」「牡牛」「天使」「鷲」の聖獣は、四大元素（火・地・風・水）の象徴です。

「獅子（獅子座）」は火、「牡牛（牡牛座）」は地、「天使（水瓶座）」は風、「鷲（蠍座のもう1つのモチーフ）」は水に当てはまります。

四大元素が全てそろい、世界はいよいよ完成を迎えたのです。中央に描かれた人物は、世界の完成を祝って踊っているよう。

これらのモチーフから読み取れるように、タロット「世界」は完成を表します。完成の度合いがカードの正逆に表れる、と考えて意味を読み取ってみましょう。

正位置の意味

「世界」の正位置は、「全てが整った状態」「最高潮に達する運気」「完成した幸福」などを示唆します。

物事が成就して望むべく場所に到達する歓喜の声を表しており、願いがかないやすいでしょう。トラブルがあっても円満に解決しそうです。運気は非常に良いといえます。

いわゆるクライマックスで、何かの結論や悟りのような境地に至る可能性も。心は安定し、結果に納得できる予感。

ただ、現時点で運気が絶大であるということは、いったんここで区切りをつける必要があるかもしれません。次の未来へ向かって歩み始めましょう。

逆位置の意味

「世界」のカードが逆位置だった場合、「挫折」「未完で終わる」「無限の喜びに到達することは難しい」「中途半端な結果」などと解釈できます。

ゴールを目前に思いがけない停滞に苦悩し、「こんなはずではなかった」とため息をもらすはめになるかもしれません。

こうなったのは、準備不足であったり実力不足であったりと、あなたに何らかの原因があるようです。

また、今は「目標が定まらない」「やる気が出ない」など、モチベーションが上がりにくい時期。

ゴールに届かなかったのは無念かもしれませんが、失敗という結論が出たところで一段落となるので、次のチャンスをしばし待つと良いでしょう。

絵柄・シンボルから読み解く「世界」の意味

タロットの絵柄にはたくさんのシンボルが散りばめられています。ここでは「世界」のカードに隠されたシンボルのメッセージを紹介します。

（1）四隅の聖獣

カードの四隅に描かれた聖獣は、四大元素（火・地・風・水）の象徴です。

高い精神性の元にこれらの四大元素がそろえば、完璧な世界が完成するということでしょう。

（2）中央の人物

リース中央の人物は女性に見えますが、両性具有といわれています。完全な状態であることを象徴しているようです。

また、そのポーズから踊っているようにも見えます。世界の完成を祝っているのかもしれません。

（3）リース

このリースは、成就や完成、庇護の象徴です。

リース上下の赤いリボンは、無限や永遠を表す「∞」の形をしています。

他のタロットカードとの関係から読み解く「世界」の意味

タロットカードは前後のカードと深い関わりがあり、お互いに影響を及ぼし合います。そのカード同士の関係性を読み解くことで、より深く意味を理解できるでしょう。

ここでは、21番「世界」の意味を、20番「審判」・0番「愚者」との関係から考察します。

20番「審判」

「世界」のカードは完全な姿や満足、最上の幸せを象徴します。そんな「世界」の1つ前にあるのが、結果が出ることを表す「審判」のカードです。

「審判」で決断することによって「世界」で全てが結実し、不可能は可能へ。大いなる救いが得られる暗示といえます。

決断の過程で高まった精神性により物事は調和し、世界という1つの完成形にたどり着くのでしょう。

0番「愚者」

21番目「世界」の次は再び0番「愚者」に戻ります。「愚者」は未完成な状態で旅立つことを表すカード。

世界が完成した後は、運命が次の章へと移り変わるのです。それは振り出しへの回帰ではなく再出発であり、愚者が示す新しい運命への船出でもあります。

▶次のページでは、タロットカード「世界」が表す恋愛運と相手の気持ちを解説します。