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人を好きになる方法とは? 好きになれない原因&好きになるきっかけ

関由佳

「人を好きになる方法なんて、もう忘れた……」なんて人もいるかもしれません。そこで今回は心理カウンセラーの関由佳さんに、そもそも「好き」とは何なのかや、人を好きになれない原因、恋愛のきっかけの見つけ方について解説してもらいます。

しばらく恋活や恋愛をお休みしていると、「『好き』って何?」という気持ちになってしまうことはありませんか?

「良い人だな」と思うことがあっても、それ以上の熱情が湧いてこない……。「もしかして私、もう恋愛できないのでは⁉」と不安になったことがある人も少なくないかもしれません。

そこで今回は「人を好きになる方法」について考えてみましょう。人を好きになれない原因や、恋ができるきっかけづくりについても紹介します。

そもそも「人を好きになる」ってどういうこと?

「人を好きになる」とはどういった状態なのでしょうか。「好き」という感情にはいろいろな種類がありますが、今回は恋愛感情に絞って考えてみます。

恋愛的な「好き」とは、一言で言うと「その人のことを特別に思い、思われたくなる感情」。

特に何とも思っていない人のことは普段意識しなくても、「好き」と感じる人のことは、つい目で追ったり何でもない時にふと思い出してしまったりしませんか?

さらに、「自分のことも特別に思ってほしい」という欲も出てくるはずです。これは当然、誰に対しても抱ける感情ではなく、やはり自分の心が反応した相手に対して発されるもの。

しばらく「好き」という気持ちを忘れていたとしても、それは心が反応する相手がいなかっただけなのです。

ただ、その反応を起こすためには、多少自分の心のアンテナも敏感にさせておく必要はあります。しっかりアンテナを張っておけば、今までタイプではなかった人の良いところに気づける可能性があるからです。

人を好きになれない原因4つ

人を好きになるためのアンテナ自体を張れない状態になっている人は、なかなか人を好きになれないかもしれません。

では、なぜアンテナを張ることができていないのでしょうか? その原因を考えてみましょう。

(1)恋愛より夢中になっていることがあるから

恋愛は、ある程度スイッチが入らないと真剣に向き合えない場合があります。もし他に夢中になっている趣味や仕事があるならば、今は恋愛モードになっていないのかもしれません。

「恋がしたい」と思わないと心のアンテナは発動しにくくなるので、周りに自分と合いそうな男性がいたとしても、スルーしてしまう可能性があります。

もちろん、スイッチが入っていないのに無理に恋愛する必要はないですが、マンガやドラマのように「日常生活に突然好きな人が現れる」というのは現実ではなかなかないシチュエーション。

もし本当に好きな人が欲しいのであれば、ある程度は恋愛モードに切り替える必要があるかもしれません。

(2)自分の理想のタイプを分かっていないから

新しいファッションアイテムが欲しい時など、何か探し物をする時は色や形が明確なはず。

例えば「黒いワンピース」を探していた場合、黒い色のワンピースなら何でも良いわけではなく、素材や質感、形、袖や裾の長さなど、頭に何となく具体的な理想があるはずです。

恋愛でも同じように、「こういう人がタイプ」という理想が明確だと、好きな人を見つけやすいです。逆にいうと、ぼんやりと好きな人を探していても「なんだかどの人にもピンとこないな……」と思うだけ。

しっかり自己分析をして、理想の男性のタイプをハッキリさせておくことが良縁を引き寄せるポイントになります。

(3)ジャッジが早すぎるから

見た目に理想を強く持つ人に多いですが、パッと見た印象や少し話して抱いたイメージだけで「この人は違う」と恋愛対象から切ってしまうことがあります。

もちろん、性格は見た目に出ることもあるので第一印象は大事です。とはいえ、あまりにジャッジが早いと、隠れた良いところに気づかないまま縁が終わってしまいます。

もしかしたら、共通の趣味があるかもしれませんし、何かあなたが心温まるような性格を持っているかもしれません。

ジャッジが早くなる原因として、「人を減点法で見ている」ということも挙げられます。

誰でも欠点はあるので、自分が絶対に許せないことでなければ一旦目をつぶって、良いところに目を向けるようにすると新たな発見があるでしょう。

相手を知る、という意味で、少し長い目で見ることが大切なのです。

(4)傷つくことを避けているから

「前の恋で深く傷ついた」「こっぴどい失恋をした」という経験をすると、恋愛自体に臆病になりがち。

「また恋をしたらつらい思いをするに違いない」「こんな思いをするくらいなら恋をしない方が……」と恋愛をネガティブに捉えてしまうケースがあります。

こんな時は、次に進む前に恋の傷を自分の中で消化することが先かもしれません。

また、つらい恋をしたことで自分に対して自信をなくしてしまい、「どうせ自分のことなど好きになってくれる人なんていない」「もう私は恋なんてできない」と足を踏み出せずに、無意識に恋愛感情を塞いでいる場合もあります。

ただ、前の恋でつらかったことはその相手だったから起こったことで、次の恋で相手が変わればまた違う方向性が見えてきます。

つらかった恋はなかなか忘れられないものですが、つらい経験をした人は、しなかった人よりも優しくなれるもの。つまり、経験によってあなたの魅力は増えています。

過去の恋の傷を癒やしたら、まずは恋愛モードにスイッチを入れる勇気を持ってみましょう。

人を好きになる方法5つ

では、長く人を好きになれていない時に、恋愛モードにスイッチを入れるにはどうしたら良いのでしょうか。筆者の経験も交えた、人を好きになる方法を5つ紹介します。

(1)行動範囲を広げる

心のアンテナが反応する人をピンポイントで見つけるのは、なかなか至難の業。まずはたくさんの人と出会うように行動範囲を広げてみましょう。

例えば、誘われた食事会や集まりに積極的に参加してみる、SNSなどで見つけたイベントや勉強会に参加するなど。

リアルでなくオンラインでも連絡先は交換できるので、信頼できるコミュニティ内であれば前向きにトライしてみると良いでしょう。

また、マッチングアプリに登録するだけでも出会いの数を増やせます。とにかく行動することで、出会いの数が広がるのです。

(2)心に余裕をつくる

恋愛は気持ちに余裕がないとなかなか踏み込めないもの。仕事に忙殺されていたり、何か別の悩み事があったりすると、恋愛モードになりにくいです。

まずは自分の気持ちに余裕をつくるため、したいことをしてみましょう。やりたかった趣味を始めたり、休日に仕事を忘れて1人旅に出たり。

自分が「楽しい」と思えることを素直にやってみることで視野が広がり、自然と「そろそろ恋愛したいな」と思えるようになるでしょう。

また、イキイキしている女性は魅力的なので、遊んでいる間に思いがけないアプローチが舞い込んでくる可能性もありますよ。

(3)加点法で見る

恋愛に限らず、人を判断する時に減点法で見ていると、どうしても良い評価がしにくくなったり、相手を信頼するのに時間がかかったりします。

マイナスの部分を数えるのではなく、プラスの面を探すように思考回路を切り替えてみましょう。

マイナスとプラスは表裏一体。行動の1つ1つを立体的に見ると、意外な良い面が見えてくることがあります。

例えば、食べ物の好き嫌いが多い人だった場合、「一緒にご飯行くのが面倒なタイプ……」と思うのではなく、「好みのお店を限定しやすい」と捉えれば悪くないですよね。

プラスに置き換えて妥協できることであれば、一旦OK。そう考えれば相手と付き合う上での自分の不安も解消できるので、意外と「好き」という気持ちに踏み出せるようになります。

(4)好感が持てる人との「その先」を想像してみる

恋愛感情ではないにしても、人間的に「良いな」「悪くないな」と思える男性がいた場合、一度恋愛してみた時のことを想像してみると恋愛感情が動きやすくなります。

人として「良いな」と思えた場合は、恋愛をしてもそんなに悪い印象ではないはず。

また、恋愛の「好き」には生理的な面も大いに関わります。その人と触れ合う場面を想像した時、嫌な気持ちにならなければ自分の中に脈はあるはず。

相手に配偶者や恋人がいないのであれば、その好感を信じてちょっぴり関係を進めても良いかもしれません。

ただLINEを交わす、SNSでコンタクトを取る、食事に行くというだけでも良いので、細くてもつながりを持ち続けているといつか恋愛の「好き」に変わっていくこともあります。

(5)恋愛シミュレーションゲームをプレイする

これは筆者がやってみて、とても有効だった方法です。

離婚した後、全く人を好きになれない時期が続いたのですが、「リアルで恋愛できないならゲームでもやるか」と恋愛シミュレーションゲームを始めてみたところ、とても精神的なリハビリになりました。

恋愛シミュレーションゲームが良かったのは、「ロジカルな感覚でリアルに近い体験ができる」ところ。

男性キャラの好みを把握した上で、反応が良いだろうと思う返事やデートの場所を選んだり、クリスマスや誕生日などのイベントに本命のキャラと過ごすために新しい服を買ったりなど、恋愛している時の感情や思考を自然と思い出せます。

本気で好きにならないとしても、プレイ中にキャラが喜ぶと自分もうれしくなりますし、疑似恋愛的な感情がちょっぴり動きます。それが「人を好きになる訓練」になりました。恋愛に対して、ポジティブな感覚になれますよ。

ただし、人によってはハマりすぎるとリアルの男性に恋ができなくなる可能性もあるので、あくまでリハビリだと思って冷静にプレイすることをオススメします!

男女別・人を好きになるきっかけランキング

人を好きになるための行動を取ってみても、やはり好きになるきっかけがないと恋愛に進めません。

ウェブスターマーケティング株式会社が全国の男女500人を対象に実施した「人を好きになるきっかけ」についてのアンケート(※)結果を見てみましょう。

男性が人を好きになるきっかけランキング

女性が人を好きになるきっかけランキング

男女共に相手を好きになったきっかけで断トツに多いのは、相手に優しさを感じたこと。ふとした瞬間に感じる相手の優しさに思わずキュンとした人は多いようです。

好きになるきっかけとは? 男性心理と女性心理の違いを解説

人を好きになるきっかけとは?

ここからは、筆者が思う「人を好きになるきっかけ」について具体的に解説します。

(1)物理的に距離が近づいた時

やはり物理的な距離が近いと、心の距離も近づきやすくなるもの。距離が近くなったり、体温を感じたりすると、何とも思っていなかった相手でも意識してしまうことがあります。

今まで何の意識もしていなかった人が席替えで隣になってから何となく気になるようになった、という経験をしたことはありませんか?

「物を渡す時に手が触れた」「エレベーターの中で肩が触れた」など、実際に相手の肌や体の温度を感じると、ことさらに意識しやすくなります。

もし相手に触れてしまった時に嫌な感じがしなければ、恋愛相手としてNGではないかもしれません。

(2)精神的な接触が増えた時

LINEやSNSで頻繁にやりとりをするなど、相手の存在を感じられる状態が続いていると、直接会っていなくても気持ちの距離が縮まっていきます。

プライベートでも仕事でも、連絡の頻度が高いほど身近に感じられます。そのため、それまではただの同僚でも、やりとりを繰り返すうちに好意が芽生える、というケースもあります。

例えば、プロジェクトが終わって頻繁に連絡をすることがなくなったら、急に寂しくなって意識してしまうというパターン。

このように、精神的な接触も「好き」のきっかけになるのです。

(3)相手の意外な面を見た時

他人に対して、自分が持っていた印象とは違う面を見た時に、人は心が動きます。それがプラスなことだった場合、「好き」という感情が生まれることがあります。

例えば、普段はそっけない人がチラッと笑顔を見せた瞬間や、あまり人を褒めない人が自分を褒めてくれた時など。

その意外さの振り幅が大きいと、より感情を動かされ、恋心が動き出しやすくなります。すると今まで全く恋愛対象ではなかった人が、あっという間に「好きな人」になることもあり得るのです。

(4)「自分に気がある?」と感じてうれしかった時

コミュニケーションを取っていて、ふと「あれ? この人私に気がある?」と思った瞬間に少しでもドキッとした場合は、その人に恋愛感情を抱ける合図。

そもそも、相手に対して「好き」という気持ちがあればあるほど、「もしかして私に気がある?」と感じやすいもの。無意識のうちに相手に「特別視されたい」と思っているのです。

その意識がたとえ勘違いでもOK。自分の中の感情が動いたことを自覚した段階から、恋愛は進み始めます。

相手の言葉の端々やメッセージの中に自分への好意を感じ取り「うれしい」と思えたら、その人との先を想像してみてください。きっと、恋が動き始めます。

恋愛モードをオンにしてアンテナを張っておこう

人を好きになるには、まずは恋愛モードをオンにしておくことが大切。恋愛モードになると自然と周りに目が行くようになり、いつでも心のアンテナが反応できるようになります。

彼氏がいないということは、世の中に大勢いるフリーの男性から好きな男性を選べるということ。

彼氏や夫ができてからでは、こんな自由なことはできません。そう考えれば、「出会い」が少し気軽に感じられませんか?

あなたは人を好きになる方法を忘れたのではなく、好きになれる人にまだ出会っていないだけ。心のリハビリで恋愛モードにスイッチを入れれば、必ず好きな人に出会えるはずです!

(関由佳)

※調査対象:全国の男女
調査日:2021年12月16日~23日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性317人/男性183人)
調査対象者の年代:10代 2.2%/20代 21.2%/30代 32.0%/40代 27.4%/50代~17.2%

※画像はイメージです

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