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「胸熱」の意味は? 場面別の使い方&類語・英語表現

Sai

「胸熱」の意味、正しく理解できていますか? 若者を中心に日常的に使われている言葉ですが、意味をよく分かっていない人もいるでしょう。今回は語彙解説をしているライターのSaiさんに、「胸熱」の意味や使い方などを解説してもらいます。

SNSや、若者向けのメディアなどでよく使われる「胸熱」という言葉。

「胸熱展開だ」とか「胸熱すぎる」などのフレーズを見聞きする機会があると思いますが、正確な使い方を理解できていない人もいるでしょう。

今回は、「胸熱」の意味や場面別の使い方を例文つきで解説。また、「胸熱」の類語や英語表現なども併せて紹介しますので、言葉を正確に理解するためのポイントを押さえておきましょう。

「胸熱」とは?

「胸熱」は「むねあつ」と読み、「感動が込み上げてきて胸が熱くなること」を意味している言葉です。

「胸が熱くなる」を略して表記している表現で、「胸アツ」と記載される時もあります。

語源は「胸が熱くなるな」という書き込み

「胸が熱くなる」の略語である「胸熱」は、インターネットの匿名掲示板にて生まれた言葉です。

あるユーザーが「胸が熱くなるな」と書き込んだあと、使いやすいように「胸熱」と省略された形が若者を中心に広がっていきました。

2010年には「ネット流行語大賞」にて第10位に選ばれており、それ以降も若者を中心に多くの人に使用されています。

英語で表す時は「deeply moved」を使う

海外に友人や知人がいる人の中には、「胸熱」を英語で表現したいという人もいるでしょう。

「胸熱」はスラングのため直訳できる英語表現はありませんが、「感動する」という意味の「deeply moved」を使うことで、ニュアンスを表現することができます。

例えば、「My heart was deeply moved.(心が深く動かされた)」という表現は「胸が熱くなっている」 と言い換えることが可能で、「胸熱」になっている状態を適切に相手へ伝えることができるフレーズだといえるでしょう。

「胸熱」の使い方と例文

感動が込み上げてきている状態を表す「胸熱」は、気持ちが高まって興奮している時や、自分にとってプラスのことが起こりうれしさを感じている時などに使う言葉です。

ここからはそれぞれのシーンでの使い方や例文を紹介しますので、具体的な使用場面や用法のポイントなどを押さえておきましょう。

興奮を表す時に使う場合

SNSなどにおいて頻繁に見られる「胸熱」は、好きなアーティストのライブや映画などに対して興奮している時や、熱が冷めやらない様子を表す時などに使われることが多い言葉です。

代表的な表現や使用シーンをいくつかピックアップしますので、使い方を確認しておきましょう。

例文

・日本代表が優勝した試合はドラマチックで、まさに胸熱な展開であった。

・ずっと応援していたバンドのライブを生で見られるなんて、胸熱すぎて感情を抑えることができない。

・主人公とかつての敵キャラが共闘するなんて、胸熱展開すぎて興奮が冷めやらない。

感動やうれしさを表現したい時に使う場合

「胸熱」は、ライブや試合に対する気持ちの高まりを表現する時だけではなく、日常生活でうれしさを感じたり感動する出来事が起こったりした時にもよく使われる表現です。

この場合は興奮するというより、心を動かされたり喜びが込み上げていたりする状態を表す目的で使われ、「胸熱すぎて泣いた」とか「胸熱すぎて幸せを噛みしめている」などが代表的なフレーズとなります。

例文

・ずっと憧れていた人に会えて、胸熱すぎて泣きそうだ。

・私が大企業から内定をもらえるなんて、胸熱すぎて幸せを噛みしめている。

・ロマンティックな場所でプロポーズしてくれたことは本当に胸熱だった。

「胸熱」の類語

言葉の意味をより深く理解したり、使い方のポイントを把握したりするためには、類語を知ることが非常に効果的です。

「胸熱」にも類語がいくつかあるので、それぞれの意味や「胸熱」との違いを確認しておきましょう。

「胸キュン」

「胸キュン」は、心が締めつけられていたり、ときめいていたりする様子を表す言葉です。

「胸熱」が幅広いシーンで使われる一方、「胸キュン」は特に恋愛において使われることが多い表現で、「彼の新しい一面を見て胸キュンする」などのように使用するのが一般的です。

「激アツ」

興奮していたり、熱中していたりする状態を表す「激アツ」という言葉。

感情が高まっている様子を表すという点では「胸熱」と似ていますが、「胸熱」が感動やうれしさなども表現する言葉であるのに対して、「激アツ」は興奮状態にあることを表現する意味合いが強い言葉となります。

また、「激アツ」はパチンコやスロットで用いられる用語でもあるため、使用シーンに関しても「胸熱」とは多少異なってくる場合があります。

「胸熱」は今では使われていない古い言葉?

SNSや若者の会話などにおいて使われてきた「胸熱」ですが、2010年に流行語大賞を取ったということもあり、古い言葉のように感じる人もいるかもしれません。

しかし、2021年現在でもまだまだ使用率の高い言葉であり、実際にTwitter(ツイッター)や5ちゃんねるなどでも「胸熱」の表現を使う人は多くいます。

今後もインターネット上や若い世代の人との会話において見聞きする機会が多いと予想されるので、意味や使い方、類語との違いなどをしっかり押さえておきましょう。

(Sai)

※画像はイメージです

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